女子アナをパシリに使う男

・・・かつての私です。

 

ただ、世の男が

羨むような話ではなく(苦笑)

 

 

大学院時代、

同級生に女子アナの子が居ました。

 

多くの女子アナ同様に、

大学時代はミス〇〇となったようで、

その経歴を引っ提げてアナウンサーに。

 

 

そんな彼女との関係、

 

「ねぇジェームズ~。

論文のここ意味が分からないんだけど」

 

「ねぇジェームズ~。

ここの英語、全然訳せないんだけど」

 

と聞いてきて、

それに私が答えるパターンが

何となく確立します。

 

 

そんなある日の昼休み直前、

 

「ねぇジェームズ~」

といつものパターン。

 

聞くと、

彼女がこれから1時間後にある

発表に向けた和訳を

一文字もやっていない・・・。

 

外国の英語文献は10ページ程。

 

専門用語も入っていますから、

そんなスラスラ訳せるものではなく、

しかも、

それを日本語要約したものを

発表の形式にまとめて

クラスの人数分の

プリントアウトもしないといけない。

 

絶対に1時間で

終わるものでは無いのですが、

 

「ジェームズに聞いてから

やろうと思って・・・」

 

と彼女。

 

その授業は私も履修していますので、

ここで放っておいて

地獄と化した授業に居るのも嫌。

 

「聞くなら聞くで、

なんで1時間前に言うんだよ!!」

 

と彼女から文献を奪い取り

超スピードでの和訳開始!!

 

それを見た彼女、

 

「そういえば、こないだ取材でね~・・・」

 

と楽しそうに全然別の話をしてくる・・・

 

「オレ、暇そうに見えるか??」

 

「ううん」

 

「じゃぁ、昼飯でも買いに行っとけ」

 

「サブウェイでサンドイッチ買ってくる」

 

となり、

和訳を進める事10分程。

 

彼女が戻ってきますが、

 

「店まで行ったんだけどさ~

ところで何サンドが良い??」

 

忙しい最中の吞気な発言に

 

「んなもん、適当に買って来い!!」

 

となり、

「そんな怒らなくても・・・」

とトボトボ買いに戻る彼女。

 

発表開始時間を

10分ほどは過ぎましたが、

何とか形だけは間に合わせます。

 

 

そんな

「ねぇジェームズ~」から始まる

昼休みの激闘数回。

 

大学院では、

 

「ジェームズ??

あぁ、あの黒スーツにサングラスの」

 

という評と共に、

 

「ジェームズ??

あぁ、あの女子アナの子に

いつも怒鳴ってパシリに使ってる人」

 

の評が立ちます(苦笑)

 

 

鈍感力冴え渡る彼女、

それでも私がサンドイッチ咥えながら

彼女の文献訳している横で、

美味しそうにサンドイッチを食べながら

先日の取材の面白エピソードなんかを

話し続けるんですよね・・・。

 

そして、

「ねぇ、聞いてる??」

なんて不用意に私に聞くもんだから、

さらに私に怒られて、

そして、大学院では

ジェームズ=女子アナを怒る男の

悪評が広まります。

 

 

 

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