先日ラグビー日本代表の遠征があり、

全英代表ならびに

アイルランド代表との

強化試合が行われました。

 

イギリスは、サッカー同様に

イングランドやスコットランドなど

4つの連邦構成国が

それぞに代表チームを持っています。

 

そして、その代表中の代表となる

特別編制の全英代表の

ライオンズとの強化試合は、

日本ラグビーの実力が

世界で認められたからこそ。

 

本当の強豪国としか

ライオンズは戦いませんので。

 

負けはしましたが、

その試合が組まれた事自体、

非常に栄誉な事となります。

 

 

さて、

そんなラグビー日本代表、

約半数の選手は外国出身選手となります。

 

主将のリーチ・マイケル選手のように

日本語が堪能な選手もいますが、

中には勿論英語しか話せない選手も

多いのが実情です。

 

 

また、

大相撲も始まりましたが、

一時期のモンゴル全盛期は過ぎたものの、

モンゴル出身力士が多く、

強い事は変わりません。

 

 

こうなってくると、

一部日本の自称スポーツファンからは、

「外国人を排斥せよ」

「外人ばかりでつまらない」

なんて言葉が聞かれます。

 

かつてはプロ野球でも

外国人選手を使わない事が

持ち上げられた風潮もありましたし、

スポーツ純血主義で

外国人選手批判や競技批判を

する人がいます。

 

これらの主張は、

「スポーツファン」の

主張ではありませんので、

私は彼らの事を

「自称スポーツファン」としか思いませんし、

「自称愛国者」としか思いません。

 

 

世界に飛び出し、

外国人選手たちの中で活躍する

フィギュアスケートの羽生結弦選手や、

ボクシングの井上尚弥選手、

MLBの大谷翔平選手、

かつてのイチロー選手や野茂英雄選手、

彼らの活躍に対しては

「どうだ日本人は!!」と胸を張る一方で、

日本人が勝てない

分野や国内リーグに関しては、

鎖国をして外国人を締め出し

日本人だけで日本人のトップを決めろ!!

と井の中の蛙を決め込む。

 

井の中の蛙となれ!!

と主張するなら、

その井戸を飛び出し

世界に挑戦した選手に胸を張るのは

ダブルスタンダードとなります。

 

スポーツファンならどこの世界でも

活躍する選手に胸を躍らせるものですし、

日本サッカーが分かりやすいですが、

日本サッカーのレベルが上がったのは

明らかにJリーグ創成期に

日本でプレーした外国人選手たちによって

レベルが引き上げられたからです。

 

つまり、

外国人選手に門戸を開かない主張は、

愛国なのではなく、

国内スポーツの国際的レベルへ

のレベルアップを阻害させる

非愛国的主張に他なりません。

 

 

相撲でモンゴル勢が強いなら、

それに勝てる日本人力士を

育てられない環境に問題があり、

改善点があるだけ。

 

ラグビー日本代表も、

半数が外国出身選手なら、

代表に選ばれるレベルにない

日本人選手たちの育成が必要なだけで、

国際レベルにある外国出身選手を

批判するのはお門違いも甚だしいです。

 

日本のスポーツが

外国人選手に席巻されているのならば、

それは弱い日本が悪いのであって、

それだけ改善点があるという事。

 

事実、世界で活躍する

規格外の日本人選手もいるんですから、

そういった選手を生み出す

スポーツ育成環境の整備が

必要なのであり、

井の中に隠れる事ではありません。

 

 

 

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