「不俱戴天(ふぐたいてん)」とは、

同じ空の下に居るのも嫌だ!!

という天敵中の天敵の事を指します。

 

少々対立が激化すると、

このように表現されたりもしますが、

この空の下に

相手が存在することが許せない!!

とまでなる事は少なく、

少々オーバーな

比喩表現であることが多いです。

 

 

しかし、

まさにこの「不俱戴天」の

対立構造になっている地域があります。

 

未来永劫対立構造が

解消される事は無いと思われる

イスラエルとパレスチナの

中東和平問題です。

 

民族が違い、宗教が違い、

それが狭い範囲に共存し争い、

そして同じ場所にそれぞれの宗教の

聖地がありますので、

互いの存在そのものが状況悪化の要因、

とまでなってしまっています。

 

先日も、

打ち上げ花火のように

何百発ものミサイルが

パレスチナ側からイスラエル側へと

発射され、イスラエルは

最新の防空システムで迎撃、

そしてイスラエル側からパレスチナ側へも

激しい空爆での報復となり、

双方に死者が出ていますが、

悲しい事にこれがこの地域の

「日常」なんですよね。

 

リビアの内戦もシリアの内戦も

ISの存在も、

近年発生した「異常事態」です。

 

この異常事態の中で戦闘が起き、

破壊が起き、悲劇となっていますが、

イスラエルに関しては、

ミサイルと空爆の応酬は

もう何十年も続く「日常」の悲劇です。

 

日常だからこそ、

毎日発生する訳では無いですが、

平穏な日々から突如

ミサイルの発射と爆撃が定期的に発生し、

互いに死傷者を出しながら、

また平穏な日々へと戻っていく。

 

政権側と反政府側があり、

そこに外国勢力が介入し・・・

のような典型的な内戦の形とは異なり、

数千年前の歴史を持ち出しての

正当性を双方が主張する、

正解の無い難問となっています。

 

 

互いの存在が不安定要素ですから、

双方に妥協の余地の無い主張を

繰り広げるしかないですからね。

 

イスラエル側からは、

 

「ここはユダヤの土地だ、

聖書に書いてある」

 

となり、

パレスチナ側からは

 

「ここはアラブの土地だ、

聖書の前から住んでいた」

 

となり、

民族と宗教と歴史と

全てが絡む問題ですので、

政権が好きだの嫌いだの、

なんてレベルでは無いんですよね。

 

 

毎年の死者は、

各地の内戦より少ないものの、

いずれかの時点で解決する期待は

各地の内戦よりも遥かに小さいです。

 

先日の衝突も

双方の民間人に死者を出し、

互いに非難し合い、

そして犠牲者を出したことで

また一旦沈静化する、

「いつものパターン」で

終わると思いますが、

共に同じ天=空を共有したくない

その空をミサイルと爆弾が行き交う

不俱戴天の仇として

これを未来永劫続けていく

地域なんですかね・・・

 

 

 

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