現在、

「地球温暖化」「エコロジー」

「再生可能エネルギー」「性差無き社会」

「性的思考の自由」「BLM」

などに反する発言は、

少なくとも主要メディアや

公式の場においては許されず、

それらは非常に強力な

ポリティカルコレクトネスとなっています。

 

政治家がこれに反する発言をすれば、

謝罪からの辞職に追い込まれる事もあり、

芸能人や有名人が

これに反する発言をすれば、

謝罪からの社会的抹殺に至る事もあり、

これらを全て満たす社会こそが

理想的社会であるという

価値観の共有が強く求められます。

 

そして、

私はその多くに懐疑的ですので、

恐らくもう少し有名であれば

社会からは抹殺対象となるでしょう。

 

 

「理想郷」とは

「ユートピア」の日本語です。

 

「ユートピア」は

イギリスの思想家トマス・モアが

1516年に発表した

著作「ユートピア」に登場する

架空の国家の事ですが、

彼はそれを

理想の国家として描いたのではなく、

 

「一見理想に思える社会は、

むしろ自由の無い管理社会である」

 

との形で書いています。

 

しかし、言葉が独り歩きし

「ユートピア」から皮肉的部分が消え、

単に「理想郷」として

使われる事もあります。

 

そして、そんな

「理想郷」としての

「ユートピア」に対する反対語は、

イギリスの哲学者であるJ・S・ミルが

1868年に述べた

「ディストピア」となります。

 

こちらは完全に

ユートピアの負の側面を

強調した場合に用いられる語です。

 

 

さて、

ポリティカルコレクトネス全盛の現代、

小さな発言も

前後を切り取られてすぐに晒され、

有名人であれ個人のSNSであれ、

これに反する事は許されません。

 

 

何故か。

 

 

それは、

それらの理想を追求していく社会こそが

万能の善であり、

人としての義務だからである!!

と、ポリコレ社会は胸を張ります。

 

理想が高く、

理想に反する思考は許されず、

その考えを持つ者には

制裁と粛清が待っている。

 

ポリコレ派が作り出そうとしている

「ユートピア」

だと信じている社会、

まごう事なき典型的な

「ディストピア」

の社会です。

 

 

現在、

ヨーロッパでは、

ガソリン車に乗る者、

飛行機に乗る者は非道徳的、

肉を食べる者、

トウモロコシなど水を大量に使う

野菜を食べる者は非文明的、

砂糖、お菓子も

煙草、酒と同等の害悪!!

 

というレベルにまで

達している風潮もあり、

ポリコレの先鋭化が起きています。

 

 

「地球温暖化」の議論では

「縄文海進」という

車の無かった縄文時代に

海が現在よりも高かった事実は

ほぼ消されます。

 

「男女平等」の議論の中から、

「五輪の100m走を男女一緒に」

などの議論は存在せず、

経営者の数、議員の数、合格者数など、

権利の部分の

数字上の平等が求められます。

 

数字が先に立っては

合格者数10人の内、

点数上位8人が男子だった場合でも、

男子の合格者は5人とされ、

むしろ性による差別となり、

能力選定ではなくなります。

 

つまり、色々な分野において、

「反対!!」というよりは、

明らかなイメージ先行型の

片手落ちの議論が多く、

私は懐疑的となります。

 

 

ポリコレ先行型、

そして先鋭化するポリコレ全盛の

ディストピア社会、

誰か一人では無く、

ポリコレを先導し扇動する

声の大きな無名の少数による独裁社会、

悲しくも21世紀は

そんな時代だと思います。

 

 

 

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