私はジャズを良く聴きます。

 

特に50年代の

黄金期のジャズが好きですが、

ジャズには

多くの人をジャズから遠ざける

2つの難関が

待ち構えているような気がします。

 

 

1つ目は

「ジャズは難しい」というイメージ。

 

 

かつてはよくメンバーを率いて

ジャズをステージで弾いていました。

 

ただ、

聴きに来てくれた友人女性は、

凄いとは思うものの

楽しみ切れていなかったようで、

もう少し詳しく聞くと、

「あれ全部覚えるの??」との事。

 

そう、

ジャズの構成について知らないと、

いまいち楽しみ切れないんです。

 

彼女にジャズの構成を説明しながら

ステージの映像を見せた所、

ようやく楽しく聴けるように

なったと言います。

 

多くの人は、

クラシックやポップスなど

しっかりとした楽譜があり、

その楽譜通りに弾く音楽から入りますが、

ジャズの楽譜集となると、

音符は無く

コード進行だけが書いてあるのもあり、

音楽へのアプローチが違いますからね。

 

 

ジャズは16小節程のテーマを弾き、

後はそのコード進行を繰り返します。

 

テーマの後は、

各自のソロが続き、

最後にもう一度

テーマを弾いて終わります。

 

 

動画はジャズのスタンダード

Blue Fridayを演奏したステージです。

 

私はピアノを弾いています。

 

まず、ギターがテーマを弾いています。

 

このギターが弾く

テーマとコード進行以外、

決まりは無く、楽譜も存在しません。

 

そしてドラムがスティックを変えた所から

ギターソロに入ります。

 

こうなるともう何小節ソロを弾くのかも

全て自由になります。

 

ギターソロの区切りで

一旦ベースが私の方を見ますが、

彼はソロがギターからピアノに

変わると思って目線を移しましたが、

ギターソロはまだ続きます。

 

その後、アイコンタクトで

ギターがソロを投げて来たので、

私のピアノソロへと移行します。

 

このように、

ソロの長さもフレーズも伴奏も

全て「その場のノリ」で

自由なのがジャズの醍醐味です。

 

練習でも毎回違うものを弾きますから、

最高のモノが

突如練習で生まれる事もあれば、

いつもと異なる事をやり過ぎて

逆に本番がグダグダになる事もあり、

それも含めてジャズの魅力となります。

 

 

最低限の基礎が決まっているだけで、

そこから先の肉付けは全て自由。

 

それがジャズです。

 

このジャズの魅力は

落語にも似ていると思います。

 

例えば古典落語の大作「芝浜」

 

元は数分の小話です。

 

しかし、落語家によっては

1時間を超す大作ともなります。

 

肉付けが肉付けを呼び、

超大作にまで仕上がります。

 

そして、ジャズも落語も、

演者によって

まるで異なることも魅力となります。

 

ジャズやシャンソンの秋の定番「枯葉」

 

数えきれないバージョンがありますが、

多くのミュージシャンのバージョンを

聴き比べてこそ、

ジャズの醍醐味を満喫出来ます。

 

決まった楽譜が無いだけに、

あのスタンダード曲を、

こうアレンジし、こう演奏してきたか~♪

と、音楽の自由性を楽しむのがジャズ。

 

だからこそ、

多くのスタンダード曲を

色々な人のバージョンで

知っていれば知っている程に

楽しみも深まります。

 

そしてそれは落語も同様。

 

様々な落語家の古典を知っている程に、

この人はそこでこうアレンジしてきたか~

と楽しめます。

 

むしろ、

誰かの型通りになんてやられたら

興醒めです(笑)

 

受け手の情報量が

楽しみへの基礎となる、

演者の自由度が高い世界、

それがジャズや落語ですね。

 

 

ジャズへのハードル2つ目は

長くなりましたのでまた明日。

 

 

お後は全然よろしくないですね(笑)

 

 

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