食事中にビールを飲んで、

食後にウィスキーを嗜む。

 

食事中にワインを飲んで、

食後をブランデーで過ごす。

 

両者には共通項があり、

共に食事中は醸造酒を飲み、

食後に蒸留酒を楽しんでいます。

 

 

醸造酒は、

酵母によるアルコール発酵で

作られた酒で、

アルコール度数は20度程が限界です。

 

そこで、

加熱しアルコールを蒸発させ、

そのアルコールを冷やして

液体に戻す手法で

アルコール度数を上げたものが

蒸留酒です。

 

アルコール度数は

理論上96度まで上げられます。

 

ポーランドのスピリタスは

そのアルコール度数96度の酒です。

 

 

そして、

ビールは麦の醸造酒で、

ウィスキーは麦の蒸留酒

 

ワインは葡萄の醸造酒で、

ブランデーは葡萄の蒸留酒です。

 

では日本は??

となりますが、

食事中に醸造酒の日本酒を楽しみ、

食後に蒸留酒の焼酎を

ストレートで嗜む・・・

という粋な酒との

付き合い方をしている人は

少数派なのが現実です。

 

ただ、

最近はバーにもこだわりの焼酎が

置かれるようになりつつあり、

スピリッツの1種として

バータイムに嗜む人も着実に増えていて、

今後の日本人の酒文化の成熟に期待です。

 

 

さて、

「スピリッツ」という言葉が出ましたが、

蒸留酒」の事を指します。

 

何故「精神」と名付けられるのか。

 

それは製造工程にあります。

 

蒸留酒に火を入れて蒸発させます。

 

目に見えない

気化したアルコールを抽出しますので、

「精神=スピリッツ」

となったと言われています。

 

 

そして、

そこに「精神」「生命」を感じた人は多く、

様々なスピリッツの名称に

「生命」が使われます。

 

 

「生命の水」をラテン語にすると、

 

「アクア・ヴィテ」

 

となります。

 

この言葉から

北欧のジャガイモから作る蒸留酒は

「アクアヴィット」となり、

ロシアの方では方言から

「ウォッカ」となります。

 

フランス語に訳すと

「オー・ド・ヴィー」となり、

これはブランデーの事を指します。

 

イギリスのゲール語では

「ウィシュケ・ビャハ」となり、

前半の部分が残り

「ウィスキー」となります。

 

 

多くの蒸留酒=スピリッツは

「生命の水」を語源とする

名称となっています。

 

 

なお、

「オー・ド・ヴィー」が

「ブランデー」となるのは、

ノルウェー語の

「焼いたワイン」が英語に転じ

「Brandy-Wine」となり、

前半部分だけが残った結果です。

 

蒸留酒は

「火を入れる」と記しましたが、

その製造工程を表した言葉です。

 

そしてそれは

「焼いた酒」である「焼酎」も

かつては「焼酒」と書かれており、

製造工程から名称を付ける文化も

洋の東西を問わず、

自然と発生したようです。

 

 

元来、

自然界にも存在する酒ですが、

それを人工的に蒸留酒として

作ったものは

紀元前7000年頃からあるようです。

 

メソポタミア地域でも

紀元前5000年頃の土器から

ワインの成分が検出されます。

 

しかし、

アルコール度数20度だけでは物足りず、

アルコール度数を上げてみようぜ!!

と考えた呑兵衛な人類が登場!!

 

遡ると紀元前1300年頃のエジプトまで

蒸留酒の歴史は行きつきますから、

人類の酒への執念は凄いです(笑)

 

 

さ~て、

今夜はどんな

蒸留酒で楽しみましょうか♪

 

 

■ 講演 ■ 
「偏差値30の東大生」
何故偏差値30のLAの不良は
東大大学院まで進めたのか

講演料:50,000円+交通費
90分を超える場合は要相談

 

講演お問い合わせはこちらから

 

大人の社会科授業
授業内容:

①「勉強の仕方」

②「安全保障論」

③「プロパガンダと広告」

④「経済学って面白い」


費用:お一人 5,000円
(飲食代別)

お申し込み方法など
詳しくはこちらの記事をご覧ください

 

ポストお問合せはこちらからポスト

 

取材、出演、執筆依頼 コンサルティング相談など

 

ペタしてね