日本では尺貫法から

メートル法に変わって久しく、

距離や面積の単位ならメートル、

重さならグラムなどの方が

既に馴染みがあります。

 

他方、

ゴルフでもやらない限り

フィートやヤードは

馴染みが薄いでしょうし、

重さでポンドと言われても

ピンとは来ません。

 

 

と、

単位にも馴染みってありますが、

今日の記事の単位は

「ファミリー」「部族」などです。

 

 

「ファミリー」

と日本で言う場合、

そのまま「家族」を指し、

数人単位の家族を中心に、

その「ヒストリー」となれば

数人単位の家族の

代が遡る形になります。

 

しかし、

マフィア映画などで聞く「ファミリー」は

もう少し範囲も構成人数も多くなります。

 

現在、ヨーロッパでは

トルコ系「ファミリー」の犯罪が

社会問題化しているようです。

 

これは日本人社会や

アメリカやフランスなどの

核家族中心の社会から見ると

驚くのですが、

華僑、朝鮮系、中東系、

インド系や中南米系の

家族=ファミリー意識は非常に広く、

 

「ファミリーの集まりがあって」

 

なんと言われるので、

5人程度を想像すると、

数十人の集まりなんてことは

よくあります。

 

なので、

誰か一人に在留許可が下りると、

「家族」という事で

その人物を足掛かりに

10人、20人と移住してくる、

という話は

アメリカでもよく聞きました。

 

そうして大人数になった

一族としてのファミリーが、

地元の言語を話さず、

地元の法律や文化を無視して、

トルコの流儀で行動し、

時には犯罪を犯すケースが

ヨーロッパ各地で広がり、

それに対する拒否感が

排斥運動にも繋がりますので、

社会問題化しているようです。

 

 

そんな日本の「一族の集まり」を

遥かに超えた人数で構成される

「ファミリー」ですが、

その本領をさらに発揮すると

「部族」に発展していきます。

 

 

中央アジア、中東、

北アフリカ地域において、

国内内戦や地域内紛争を

激化させている要因の1つに

「部族」があります。

 

「民族」とはまた異なる要件で

構成される「部族」という単位。

 

部族の長老の意見は非常に強く、

時に部族は

国家の統制を受けることなく

自由に活動し、

部族内でのルールがあり、

部族独自の軍事組織を持ち、

国家に隷従するのではなく、

国家の構成要素の1つではあるが

その支配下ではない、

という位置付けとなる事も多くあります。

 

アフガニスタン、イラク、リビア、

内戦が続く地域において、

テロ組織も闊歩していますが、

同時に部族間対立という側面も

あったりします。

 

 

この「部族」の独立性を考えれば、

もう少し少数単位となった

「ファミリー」が、

移住先の法や伝統に

縛られずに行動している

彼らなりの思考も見えてきますね。

 

核家族が中心な上に、

兄弟間での断絶だって珍しくない日本、

歴史を遡っても、

織田家が尾張を統一するのに、

親子2代で数十年かけて

織田家同士で殺し合いました。

 

松平家が三河を統一するのに、

家康まで3代以上の年月をかけて

数十あった松平家同士で殺し合いました。

 

そんな一族意識の低い日本からは

イメージがし難い

数百人単位にもなる一族としての

「部族」や「ファミリー」。

 

しかし、

国際政治を考える上では、

ファミリーの非現地化と

それに伴う排斥感情、

部族の独立性による

中東諸国の統一の難しさの問題という

日本人にとっての

イメージ外の単位に直面します(苦笑)

 

 

 

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