アメリカを震源地とする

黒人を中心としたデモは、

商店の破壊や略奪を経由し、

次なる段階へと進み、

抗議デモから

黒人解放運動の段階にまで

発展しています。

 

イギリスでは、

奴隷貿易に携わった

名士の銅像が倒され、

港に投げ込まれましたが、

当然アメリカでも

南北戦争時の南軍の将の像が

標的となり傷付けられ、倒され、

南軍の将の像や名前、

南軍旗の撤去を求める運動となり、

名作『風と共に去りぬ』も

奴隷制度を美化しているとして

配信が中止となっています。

 

 

公民権運動のアイコンと言えば

キング牧師ですが、

南軍のリー将軍の像を倒したり、

『風と共に去りぬ』を消し去ることを

目標にはしませんでした。

 

そんなものは彼の持つ

「夢」にはなりません。

 

機会の平等、扱いの平等を求め、

結果として白人と黒人が

同じテーブルに着くことを

目的としたのであり、

それが差別の撤廃であり、

アメリカの歴史を否定し、

銅像や作品を消し去ることが

黒人の地位を高める事には

繋がらない事を知っていたと思います。

 

 

アメリカの一部黒人や

賛同する白人が求める

南軍の将の像の撤去の理由は何か。

 

それは奴隷制を

後押しした人物だからとなります。

 

合衆国初代大統領

ジョージ・ワシントンは

黒人奴隷プランテーションを経営する

裕福な家に生まれ育ちます。

 

さぁ、

全ての1ドル札を燃やし、

ワシントン州もワシントンDCも

ジョージ・ワシントン大学も

改称させましょう!!

 

ワシントンの銅像も勿論、

全てハドソン川に

投げ込まなければなりません。

 

何故その動きが無いのか??

 

活動家の行動も理念も

大いに矛盾するのですが、

共和党の支持基盤である

南部を標的とする彼らの過激な行動は、

何故かメディア受けもします(笑)

 

 

アメリカはその誕生から、

大いなる十字架を背負っています。

 

 

インディアンと呼ばれた

ネイティブアメリカンから

土地を搾取し、彼らを殺害し、迫害し、

白人の国家を作りました。

 

黒人奴隷で経済基盤を作り、

北部経済が工業化する中で、

農業を基盤とする南部と対立し

南北戦争に発展します。

 

それでも黒人差別が解消される事なく、

20世紀の公民権運動、

そして現在に至ります。

 

それがアメリカの歴史であり、

今後もアメリカが続く以上、

その黒歴史は

銅像を消そうと、

文学作品を消そうと残り続けます。

 

黒人差別は問題視するのに、

ネイティブアメリカンへの

差別や歴史は見過ごされる。

 

ワシントンは

「インディアンを根絶やしにせよ!!」と

絶滅指令を出した人物です。

 

奴隷解放の象徴的存在である

5ドル札のリンカーンは、

インディアンを

彼らの土地から追い出す戦いに

義勇兵として参加し、

大統領としても

徹底的に排除政策を採ります。

 

合衆国独立以前、

そもそも新大陸を発見したコロンブスは

アメリカ大陸の行く先々で

虐殺し略奪し

住民を奴隷化させた人物です。

 

しかし、

彼らは今でもアメリカの英雄です。

 

アメリカは暗い十字架を

背負いながら今後も

存在し続けなければいけない国です。

 

しかし、その暗い十字架は、

黒人差別のみが

もたらしたものでは無い事を、

活動家、それに賛意を示す者は

知る必要があります。

 

 

 

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