大学院時代に読んだ

アメリカの科学論文で

 

「神を信じるものは科学者では無い」

 

と書いているものがあり、

妙にスーッと納得した事があります。

 

その論文は、

お化けや神に代表される

神秘的なものが、

科学の一分野として系統付けられていた

19世紀以前の時代から、

そういった分野が

科学から排除されるようになる

現代に至る歴史的過程を書いたもので、

筆者自身のスタンスとして、

冒頭の一節がありました。

 

 

偉大な物理学者S.ホーキング博士は、

物理学を極める中で、

物理の計算上

神は宇宙を創造し得ない事を発表し、

バチカンから訂正を求められても

神の不在を語り続けました。

 

ホーキング博士は

神が存在しない事を計算で導き出す

異次元の天才ですが、

そうでなくても

 

「科学で証明出来ないものを

信じる科学者は科学者なのか」

 

という問いは

非常に納得のいくものでした。

 

そこから私は

有神論者と地球温暖化論者は

科学者では無い、

との立場を取っています。

 

 

以前の記事でも書きましたが、

「地球温暖化」

の論にはトリックがあり、

平安時代の方が

今よりも暑い事が分かっている中で、

地球の温暖化原因を

人間の産業活動に求める論は

事実と矛盾するんですよね。

 

 

そんな中、

特に地球温暖化に関するものではない

地球の歴史を辿る科学番組の中で、

ある科学者が登場します。

 

太古の地球が

温暖化した原因に火山が挙げられる、

との論説に、

 

「人間の二酸化炭素排出に比べれば

火山の排出量なんて

微々たるものなんです」

 

と説明します。

 

今、科学者が嘘を付いた・・・

と唖然としました。

 

その科学者を

番組が出した理由は分かりませんが、

番組の主旨は、

 

「地球には温暖期と寒冷期があり、

それを繰り返している」

 

という地球の歴史を

科学的に振り返るものでした。

 

そして、ここ5億年の間に

北極にも南極にも氷が存在しなかった

「温暖期」が約75%、

北極・南極どちらかに氷がある

「寒冷期」が25%程といいます。

 

ちなみに、「地球温暖化」が叫ばれる

現在の地球は

北極にも南極にも氷がある

強い「寒冷期」にあたります。

 

 

人間が存在しなかった時期の地球の

75%の時期に氷が無いにも関わらず、

火山の二酸化炭素排出量が

人間由来のものよりも

少ないというのは暴論です。

 

結局は繰り返される火山活動の中で、

地球が温暖化し、

両極の氷が溶けていったと

番組でも説明していますから、

ある一つの火山の

二酸化炭素排出量を見れば、

人間の活動によるものよりも

少ないと言えるかもしれませんが、

かつての地球の歴史が証明するのは、

地球本来の活動によって、

5億年の間の75%の時期には

氷が全くない世界となり、

それを生み出したのは

火山活動だったということです。

 

 

自分の主義をベースにした

主張をする為に、科学的データの

都合の良い部分だけを切り取って

主張し始めた時、

その人は科学者から

単なる活動家に成り果てます。

 

氷が無い状態の方が

地球にとって

通常だったという科学的事実、

それを知らずに語るものは

そもそも科学者では無く、

それを隠して語るものは

科学者の風上に置けない

人物となります。

 

 

しかし、最近科学を自らの主張の為に

捻じ曲げる自称科学者が、

本当に多く見られます・・・

 

 

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