宇宙物の作品というと、

日本では

『ガンダム』『宇宙戦艦ヤマト』、

世界では

『スターウォーズ』『スタートレック』

などのシリーズが有名となります。

 

地球を超えたスケールでの話の為、

移動に関する物理の問題が出てきます。

 

『ガンダム』でしたら

「シャア専用ザクが

通常の3倍の速度で移動する」。

 

『宇宙戦艦ヤマト』なら

「ワープ」を使う。

 

『スタートレック』では

こちらも「ワープ」。

 

『スターウォーズ』では

「ハイパースペース」。

 

地球周辺での戦闘がメインの

ガンダム以外の3作品では、

惑星間移動が必要となりますので、

名称、法則は異なれど

「ワープ」を用います。

 

『ヤマト』では

平面上のA地点とB地点の距離を

紙を折るように縮めて移動。

 

『スタートレック』の「ワープ」は

超光速通常推進型。

 

『スターウォーズ』では

「ハイパースペース」内には

速度の制限が無くなり

無限に加速できるという設定を用います。

 

なお、

『スターウォーズ』内の

スピードの話ですと、

ハリソン・フォード演じるハン・ソロが、

愛機ミレニアムファルコン号を

自慢する際に使った

「12パーセク」の台詞が有名です。

 

どれだけ早いのか??

 

と聞かれたソロが、

どこどこを「12パーセクで飛んだ」

と答えます。

 

ただ、この「パーセク」は

本物の科学用語で

「3.26光年」の距離なんです。

 

速度を聞かれて距離で答える

ポンコツ会話が登場するのですが、

これは脚本も書いた

監督ジョージ・ルーカスが

パーセクを速度だと思った

勘違いが原因です。

 

 

さて、「ワープ」ですが、

『ヤマト』型だろうと

『スタートレック』型だろうと、

現在はまだ存在しない技術ですので、

どちらも想像の中で

創造されたものです。

 

ただ、『スタートレック』型には

作品内で決定的な欠点があるんです。

 

 

それは・・・ワープなのに遅い事(笑)

 

 

『スタートレック』シリーズの主役艦

「エンタープライズ」ですが、

最高速ワープ9=光速の729倍の

速度が出ます。

 

超早いですよね~!!

 

・・・と、思っても

宇宙の広さはそれ以上。

 

有名な「アンドロメダ銀河」は

254万光年先。

 

『宇宙戦艦ヤマト』に出て来る

「イスカンダル」でも14万8千光年先。

 

イスカンダルでも

フルパワーで200年以上、

アンドロメダに至っては

3500年程かかります(苦笑)

 

その為、『スタートレック』内で

地球も加盟する惑星連邦の

8000光年四方という距離でさえ、

移動に10年近くかかってしまい、

連邦なんて

到底作れなくなってしまいます。

 

 

なお、

距離と時間の関係では、

太宰治の名作『走れメロス』で

メロスが走ったのか否かに関して

ある中学生が調査し、

10里の道を深夜に出発し、

村に日が高く昇った頃に着くと

平均時速2.7キロとなり、

フルマラソンを4時間半で走る

時速9キロの3分の1であることを

突き止めました。

 

4時間半は男性の平均であり

プロでは2時間10分前後です。

 

より急いでいるはずの

帰りのラストスパートでも

時速5.3キロ程であり、

メロスが激怒する以上に、

待っている友人が激怒しそうな

徒歩移動です。

 

まぁ、作者の太宰自身、

熱海で豪遊し金が無くなり、

迎えに来た友人を

宿に人質にして帰京、

そして戻らなかった

「人間失格」な男ですから、

メロスも戻る気があったのか、

無かったのか(笑)

 

 

と、宇宙と小説の

夢のある世界の、

夢の無い話でした。

 

 

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