1995年10月3日ロサンゼルス。

 

その日も変わらず

高校へは登校しましたが、

異様な空気感の中での

学校となっていました。

 

朝から授業は無く、

教室でテレビを観る日でした。

 

 

何故か。

 

 

アメフト界の元スーパースター、

O.J.シンプソンが

元妻を殺害したとされる事件の

判決が出る日だったからです。

 

黒人のスターO.J.シンプソンと

殺害された白人の妻。

そして人種差別主義者でもある

白人の刑事による

証拠の捏造疑惑などもあり、

殺人事件の裁判という側面以上に、

3年前の

ロサンゼルス暴動を引き起こした

ロドニー・キング事件の裁判同様、

人種間闘争のようになっていました。

 

 

この裁判で

有罪が出ようものならば、

暴動が予告されていましたし、

学内でも黒人生徒たちが

不穏な空気を漂わせていたり、

一部黒人生徒は

暴動に参加する為か

学校を休んでいる状況でした。

 

そんな中での授業は現実的では無く、

ただニュース番組が

流れるだけの教室となっていました。

 

 

そして下された評決は、

全員一致での無罪。

 

 

アメリカの司法制度では、

無罪の場合は

その場で確定しますので、

O.J.シンプソン氏の

刑事事件での無罪が確定しました。

 

 

その瞬間、

黒人生徒たちが

一斉に教室を飛び出し

歓喜の雄たけびを上げ大騒ぎ。

 

先生たちも誰も止める者はなく、

そのまま黒人生徒たちの

お祭り騒ぎが始まり、

学校は事実上休校状態となります。

 

白人の先生や生徒たちの中に、

苦虫を噛み潰したような

表情の人たちも

少なくなかったですが、

誰も3年前の暴動が再燃するのは

望んでいませんでしたからね。

 

 

LAが暴動で燃えた日、

LAが暴動寸前まで行った日、

人種という火種を

常に抱えるアメリカでの

今思えば貴重な体験でした。

 

 

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