「食の安全」は私たちの日常を

常に脅かしています。

 

食の安全は、

私たちと、

食品メーカーや外食企業との間の

紳士協定的信頼によってのみ

支えられています。

 

法律がどんなに規制しようと、

企業がどんなにアピールしようと、

一定の割合で食の安全を脅かす

不祥事が出てきます。

 

「国産」といって中国産食材を使う。

工場作業員が不衛生状態で調理をした。

調理人が汚く食材を扱った。

 

などなど、

不祥事は法律もアピールも

超えて発生しますので、

紳士協定は簡単に破られます。

 

それが嫌な場合は、

当然ながら自炊が一番となります。

 

安心できるルートで食材を購入し、

自宅で調理をしていれば、

多くの食の安全リスクを

回避することが出来ます。

 

 

さて、

話がガラッと変わります。

 

 

「安全保障」における安全リスクも、

食の安全と似ています。

 

先日、

スイスの暗号機器メーカーである

クリプト社が冷戦期から販売していた

暗号機器が秘密裏に工作されており、

情報が全て抜き取られていた事が

明らかになりました。

 

 

どんな国に販売されていたのか。

 

日本、韓国、イラン、インド、

南米の大半の国を含む

冷戦期の西側諸国を中心に

120か国以上。

 

 

どこが情報を収集していたのか。

 

アメリカCIAと

ドイツ連邦情報局BNDです。

 

 

CIAとBNDは、

ドイツ企業や

リヒテンシュタイン公国の

複数のダミーファンドを通じて

正体を隠してクリプト社を所有し、

暗号機器に工作をし、

その暗号機器を用いた

暗号化された情報をCIAなどが

簡単に読み取れるようにしていました。

 

つまり、

誰にも読まれない為に

暗号機器を購入し、

CIAが読めるようにしていた

事になります。

 

 

この事は幾つかの歴史的事件に

影響を及ぼします。

 

1979年の

イラン米大使館人質事件の折には

イラン当局の動きを、

1982年のフォークランド紛争では

アルゼンチン当局を動きを

CIAは把握し、

特に後者ではその情報を

英国に提供していたようです。

 

 

このニュースは

ワシントンポストなどの

スクープとされていますが、

恐らくそんな浅いものでは

無いと思われます。

 

現在、5G情報通信網に関して

中国のファーウェイが先行していますが、

アメリカは中国政府による

情報の抜き取りがあると、

その安全性を指摘してきました。

 

一方で中国政府は、

ファーウェイは民間企業であると共に、

中国はそんなことはしないと確約する、

と繰り返して述べています。

 

それを受けて、

イギリス政府は次世代情報網への

ファーウェイを排除しないとし、

本日ドイツ与党もファーウェイを

排除しない事で合意します。

 

そんな中で発覚した今回のスクープ、

民間企業であり、

CIAともBNDとも無関係であると

表明もされていた企業の製品による

情報の抜き取りが明らかになることで、

「そんな表向きの情報を信じるな」

という意図があるように思えます。

 

007を生み出す

情報機関を持つイギリスが、

ファーウェイを信じるという決定は、

別に表向きの情報を

信じた訳でも無いのでしょうけど、

少し危機意識に

欠けるもののようにも思えます。

 

アメリカとしても、

アクティブな諜報活動案件では無く、

終わった案件である為に、

今回の事件がスクープされ、

その事でファーウェイの危険性を

改めて示したようにも思えます。

 

自らの行動を棚に上げるどころか、

神棚に飾りながら(苦笑)

 

 

国家機密に関わる情報を

どう処理するのか。

 

情報の安全はそのまま

安全保障上の安全に直結します。

 

情報をどう料理するのか、

安全を確保したければ、

食の安全同様に

自炊するしかありません。

 

しかし、日本政府は先日

各省庁の情報を管理する基盤システムを

アマゾン傘下が運用するサービスを

導入すると発表したばかりです。

 

その他、安全保障上のシステムの多くも

米国製となります。

 

これらが、

情報を抜き取られている事を

百も承知の上での決定なのか、

表向きの情報を

盲信している結果なのかで、

意味も価値も大きく変わりますが、

本当は国産情報機器を

開発できることが最良なんですけどね。

 

 

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