〇〇ハイ」と

〇〇サワー」の

違いを説明せよ。

 

お酒に詳しいバーテンダーでも

悩んでしまう設問です。

 

明確な定義はあるのですが、

それでは説明しきれない

言葉の運用実態があるからです。

 

 

「〇〇ハイ」のベースになるのは

ハイボール」です。

 

ハイボールとは、

ウィスキーを炭酸で割ったものです。

 

これの変形バージョンとして、

チューハイ」が登場します。

 

「焼酎ハイボール」の略で、

その名の通り、

焼酎を炭酸で割ったものです。

 

これが巷に溢れる

〇〇ハイ」の言葉としての

定義のベースとなります。

 

 

一方の「〇〇サワー」、

焼酎を含む

アルコール度数の高い蒸留酒を

柑橘系ジュースで割ったものです。

 

柑橘系で割る為に

「サワー(酸っぱい)」と付きます。

 

バータイムの

カクテルメニューだったものが

「ハイサワー」の登場により

居酒屋へと進出、

「〇〇ハイ」の牙城を崩し

〇〇ハイ」「〇〇サワー

並立の時代を迎えます。

 

しかも、

「〇〇サワー」の広がりは

東日本でこそ強い傾向があるため、

同じメニューでも

西の〇〇ハイ

東の〇〇サワーという

地域での名称差が生まれます。

 

 

さらに、

「ウーロンハイ」の登場が

酒に詳しい人を悩ませます。

 

「ハイボール」を

ベースにしていますので、

炭酸で割ることを

前提としている言葉でしたが、

ウーロンハイは

焼酎の烏龍茶割ですので、

言葉の定義には反するものの、

言葉として定着しています。

 

「〇〇サワー」の方も、

「カルピスサワー」の存在が

混沌に拍車をかけます。

 

そう、酸っぱい要素が

消えたんです(苦笑)

 

さらに、1994年に

カルピス本体から発売された

本家の「カルピスサワー」は、

カルピスとウォッカを混ぜたもの。

 

焼酎ですらなくなりました。

 

 

定義を超えて実態が先行する

〇〇ハイ」と

〇〇サワー」ですので、

明確な定義を説明する方が正しいのか、

蒸留酒を何かで割った

東西での呼び名の差、

と説明するのが正しいのか悩みます。

 

 

なお、私は

ウーロンハイも

カルピスサワーも

飲んだことは無いんですけどね(笑)

 

 

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