人類は戦争において、

常に距離と戦って来ました。

 

ナイフを持つ輩が

ゴロゴロとたむろするスラム街、

勿論近寄らないことが最善策ですが、

仮にそこを通らなければならない場合、

許されるならば

銃を携帯したいと思うでしょう。

 

何故か、

ナイフ対銃となれば、

暴漢がナイフ片手に

襲ってくるより先に、

相手の意図を

銃で挫く事が可能だからです。

 

 

人類は本能的に

距離が持つ優位性に気付き、

その進化の初期段階において

弓や槍の投射器を発明し、

使用しています。

 

弓に勝るのは鉄砲。

 

鉄砲に勝るのは大砲。

 

世界の流れも、

日本の戦国時代の主力兵器も

同様に発展してきました。

 

だからこそ、

大砲の威力で豊臣家を挫いた

大坂冬の陣を経て

天下を統一した江戸幕府、

その約250年後の幕末の志士たちが

剣の腕を磨き、

刀で銃砲携えた外国勢力相手に

攘夷を決行しようとした事は、

非常に非合理的であり、

驚くべき事ではあります。

 

 

大砲も長射程化し、

それ以上にミサイルが登場し、

大陸間弾道ミサイルは

大陸を超えますし、

最新鋭のロシアのミサイルは

無限に飛行すると言われます。

 

安全保障が

距離との戦いであることを

これらの最新兵器が物語ります。

 

 

さて、

日本の安全保障では

ようやく「いずも」型護衛艦が

空母化改修される

予算が計上されました。

 

勿論、海自独自では

戦闘機を保有していませんので、

海自がこれから

戦闘機運用能力を持つのか

空自の戦闘機を搭載するのか、など

現状で空母として運用するには

超えるべきハードルはまだ多いですが。

 

さらに空中給油機も

2010年から導入され、

作戦可能範囲は着実に拡大しています。

 

こうなると、

「近隣諸国への脅威になる」

「軍国主義へ進む」

などの批判が聞かれるようになります。

 

既に日本を射程内に収めるミサイルを、

核ミサイルを含めて保有し、

空母も持つ国が

北方にも西方にもありますが、

日本はそれに対して

反撃する手段を持って来ませんでした。

 

彼らが距離を詰めて侵攻してきた場合は

専守防衛で対抗出来ますが、

距離の優位性を活かした

攻撃を選択された場合、

ミサイル基地へも海軍出撃拠点へも

攻撃オプションがありませんでした。

 

実行するか・しないか、では無く

オプションすら存在しない。

それでは抑止力にすらなりません。

 

そして、仮に空母を運用した所で、

長距離ミサイルへの対抗手段を

日本は持ち合わせていません。

 

それでも

彼らのミサイルが脅威になるのではなく、

自国の空母が彼らの脅威になるのを

心配する方々がいる日本は、

良い意味でも悪い意味でも

平和なんでしょうね・・・(苦笑)

 

 

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