「スパイ」と聞くと

「ジェームズ・ボンド」が浮かぶのは

20世紀後半以降の世の常で、

「イーサン・ハント」が浮かぶのは

21世紀の常です(笑)

 

共にスパイ活動の中でも

「ヒューミント」と呼ばれる

活動を主にしています。

 

 

ヒューミント」とは

「ヒューマン・インテリジェンス」

つまり「人による情報活動」の略語です。

 

基本的に

他のスパイ物の映画やドラマでも、

このヒューミントが

作品の主題となるケースが大半です。

 

情報収集か、破壊工作か、

ハニートラップか、

同じ「ヒューミント」でも

活動方法は様々ですが、

動きが派手であるため、

映画などの題材には

打って付けとなります。

 

 

では、他の「スパイ」とは??

 

 

オシント」は

「オープンソース・インテリジェンス」

公開資料情報活動の略語で、

実は諜報活動の9割以上は、

この「オシント」であると言われます。

 

他国の新聞、テレビ、

政府公開資料などを読み込み

分析する情報収集活動です。

 

つまり、

誰もがスパイになれる要素と

行動パターンを持ち合わせています。

 

特に学者、ジャーナリストは

スパイが身分を偽る時の

古典的肩書ですが、

共に多くの資料を

読み込み、分析して、

論文や記事を書きますので、

性質としても持ってこいなんですよね。

 

スポーツニュースのはしごをして

巨人戦の結果を観ている人は、

巨人に関する

オシントをしているとも言えます(笑)

 

 

ヒューミント」は先程も出た

「人による情報活動」で、

インタビュー、連絡などの合法活動から、

工作活動、ハニートラップなど

よく認識される「スパイ活動」まで

様々な形態の活動が含まれます。

 

 

シギント」は

「シグナル・インテリジェンス」

つまり「電波・通信による情報活動」

の略語で、

通信傍受やレーダー解析、

ハッキングなどでの情報収集となります。

 

 

イミント」は

「イメージ・インテリジェンス」

つまり「映像による情報収集」であり、

偵察衛星や偵察画像による

情報収集及び分析を指します。

 

 

他にも細かな

情報収集手段はありますが、

スパイ活動を大きく分類すれば、

9割程を占める「オシント」、

テレビでよく観る「ヒューミント」、

デジタルな「シギント」、

画像な「イミント」

あたりが主となります。

 

 

映画などでも、

詳しく観て行くと、

図書館に行って、過去の新聞記事の

デジタルアーカイブを検索して

情報に辿り着いたり、

偵察衛星の画像から本部に誘導されたり、

相手の電話を盗聴したりと、

これらの活動が

複合的にミックスされている

作品が多いですね。

 

それぞれどういう情報工作活動かを

認識した上でスパイ映画を観ると、

また一歩深く楽しめたりします(笑)

 

 

とは言え、

多くの場合、スパイの実態は

新聞やテレビ、政府発表資料など

公開情報を集めて分析する

映画的には地味な仕事。

 

そんなの誰でも出来るよ!!

 

と思うでしょうけど、

誰でも出来る仕事だからこそ、

実は多くの人はやらなかったりします。

 

某国のスパイが、

本国から情報を送れと迫られ、

適当に自分で考えた

でたらめ情報を送ったのに

本国で高く評価された、

なんてケースもあるくらい、

案外公開情報とは言え

人は注目していなかったりします。

 

それに

「現地の情報が欲しい」という時に、

一番役に立つのは

メディア情報を介した

その国の世論ですからね。

 

 

『スパイの日常小作戦』

映画があっても地味過ぎて

ヒットしないんだろうなぁ~(笑)

 

 

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