ラグビーW杯はまだまだ続き、

オールブラックスの

神々の遊びのような華麗なるプレーも

益々期待する所ですが、

日本代表の熱い試合は

残念ながら終戦となりました。

 

弱かった時期も知るものとしては、

よくぞここまで!!

とその大いなる成果に感激しますし、

同時に今までは経験することの無かった

日本に対して本気になった

世界の強さを目の当たりにして、

次への良い宿題も課され、

今後の日本代表への期待も高まります。

 

 

さて、

日本中を感動させたラグビー日本代表を、

スポーツの視点で切るには、

スポーツ好きとは言え門外漢ですので、

社会学の目線で見てみようと思います。

 

 

2019年の世相の中で、

ラグビー日本代表が

快進撃をした試合だけでなく、

チームとしても国民を熱狂させたことは

考察に値します。

 

 

「One Team」をスローガンに、

全員が目標に向かって1つになり、

年間数百日に及ぶ合宿や

怪我などの犠牲を払い、

地獄の筋トレを含む猛練習をこなし、

着実に力を付け、

勝利を引き寄せました。

 

「犠牲」というワードは、

選手たちの普段からの会見でも

多く聞かれましたが、

ラグビー自体、

自己犠牲の先にあるスポーツです。

 

自分自身の栄光のトライを求めず、

敵を自分に引き寄せて

タックルを受けてボールは味方にパス。

 

自分は相手と激しいコンタクトをし、

タックルを受け、

チームのトライの為の活路を開く。

 

「アシスト」などの記録も残らない

自己犠牲のハードワーク。

 

自分の犠牲でチームを勝利に導く、

それがラグビーです。

 

 

一方、

21世紀の世相と言えば、

残業を課す薄給の組織は

「ブラック」であり、

きつい職場や組織があれば

逃げる事や転職が推奨され、

20代で数社を渡り歩いていない人材は

使えない人材、

なんてことさえ言われたりします。

 

会社の為、チームの為では無く、

個人の為にこそ働き、

趣味や家族との時間の為に

生きるべきであり、

頑張っている人には

「何熱くなってるの??」

なんて言葉が投げかけられる。

 

国家、君が代、日の丸、

そんなものはダサいもの

のように扱われました。

 

大切なのは稼ぐ事、華やかなこと、

インスタで映えること、

個人の自由と個性が活かせること。

 

そんなワードたちが

メディアを賑わせてきた21世紀。

 

 

つまり、

ラグビーの世界観とは真逆なんです。

 

 

しかも、

今回の勝利に向けて数年かけて

前エディー・ジョーンズHC時代から

取り組んできた

個人の多大なる犠牲やキツさは、

泥臭く、華やかさはまるでありません。

 

しかし、どれだけの日本人が

スタジアムで国歌を歌い、

日本代表の選手が

君が代を歌いながら涙を流す映像に

心を揺さぶられ、

自分の栄光を捨て

自己犠牲の先にチームの勝利を優先する

ラガーマンたちに感動したでしょうか。

 

彼らから語られる

チームを誇り、

チームの為にハードワークをする

エピソードに感激したでしょうか。

 

 

アメリカのメディアで踊っていた世相と、

正反対の存在である

トランプ大統領が当選したように、

実は個人主義全盛と思われるような

日本の世相も、

メディアが誘導したものであり、

多くの人は

自分が熱く頑張る価値のある

組織、対象を求めているのではないのか、

そんな事を感じたりします。

 

 

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