LAの高校時代の

微積の授業のテストでは、

A4一枚のカンニングペーパーの使用が

許されていました。

 

ここに日米の教育に対する

考え方の差が現れます。

 

大切なのは方程式を

「覚える事」では無く、

「使える事」であり、

方程式や例題を書いた

カンペを使った所で

解ける事こそが重要

という教育方針でした。

 

このテストで点数を落とす方が難しく、

先生が用意した

難問ボーナス問題も含め

全問正解すると110点になるテスト、

私は100点以下を

取ったことがありませんが、

クラスの平均点は70点前後。

 

何が違うのか。

 

私のカンペはA4にびっしりと

数式と例題とが書き込まれています。

 

点数が70点程度の生徒のカンペには、

数式が2、3書いてある程度。

 

ろくに点数も取れないのに、

カンペを使って良いという

ボーナスがあるにも関わらず、

カンペを作る努力すらしない、

案の定点数が低くなります。

 

 

なお、

私の日本の偏差値は30しか無く、

現地校での成績も

数学以外平均以下の成績ではあります。

 

その成績が悪い

不良の子であることを前提に、

私は東大大学院の試験に向けては

1週間しか勉強をしていません。

 

数年分の過去問を購入し、

1週間ファミレスに入り浸り

勉強をしたのみですが、

試験終了と共に

合格を確信する出来でした。

 

試験勉強なんて

1週間もあれば十分で、

それは高校時代の

カンニングペーパーの理論と同じです。

 

微積のテストで、

紙にびっしりと書き込んだ

方程式と例題ですが、

実際にテストでこのカンペを

使ったことはありません。

 

使いそうな方程式、

応用範囲が広そうな問題を

自分で取捨選択して

必要な知識を

凝縮した一枚にまとめる作業を

していますので、

実際にテストを前にした時には、

予想外の問題は一問も無く、

数字を変えて計算するだけ。

 

東大の試験時も、

英文和訳と小論文の試験

数年分を何度も全問解く中で、

毎年出る傾向のある問題、

自分の得意、不得意な問題も

分かりますので、

試験時に取り掛かる順序が

GPSの誘導のように

ルートが見えてきます。

 

実際の試験日、

時間内に全問解けなかった人が

大半のようでしたが、

私は1問目からでは無く

近道のルートから解いていきますので、

焦ることなく不得意分野にも

時間を掛けられます。

 

 

重要な事は

自分で必要な情報を集約し、

まとめているか、

ということ。

 

大学院に進み、

自分で新しい分野を

研究するのでなければ、

勉強なんて基本的には

教科書を頭に入れるだけの作業です。

 

しかし、その教科書自体、

膨大な知識の中から

誰かがまとめてくれた

カンニングペーパーに過ぎません。

 

その教科書をベースに、

誰かがまとめてくれた参考書。

 

それをベースに

学校や塾の講師がまとめたペーパー。

 

多くの場合、

「勉強」とされるのは

二重三重に誰かがまとめたものを

読み込む作業です。

 

しかし、

物事自分でまとめなければ

最終的には頭に入りません。

 

GPSの例を出しましたが、

知識は地図と同じです。

地図を持っていれば

目的地に辿り着くのではなく、

自分の足で歩くことで、

周辺の雰囲気、混み具合

実際の近道、地形などが分かり

簡単に目的地に

辿り着けるようになります。

 

 

学生の試験であれ

社会人の資格や生涯学習であれ

膨大な知識を

最小限に制約したスペースにまで

まとめて最重要ポイントを抽出した

カンニングペーパーを作る、

出題傾向や得意不得意を

自分で統計的に分析してみる、

などの作業をする事で、

データが知識に、

インフォメーション(ただの情報)が

インテリジェンス(使える情報)

へと変わります。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

ポストお問合せはこちらからポスト

 

取材、出演、執筆依頼 コンサルティング相談など

 

ペタしてね