F1ファンとして

長くF1を観戦してきました。

 

その他のモータースポーツでも

同様ですが、

毎レース技術的要因によって

リタイアするチームが出てきます。

 

エンジンが壊れてみたり、

タイヤが弾け飛んだり、

シフトが出来なくなったり。

 

それが毎レースですので、

「ポンコツ車の集まりか!?」

なんて意見も出てきます。

 

そうすると、

あのメーカーの車はダメだな。

この企業のタイヤは危険だ。

なんて意見にも繋がります。

 

しかし、F1という

モータースポーツの頂点の世界では、

エンジン、タイヤ、ブレーキなどは、

私たちが公道で使う通常使用からは

考えられないレベルで酷使されます。

 

日常では

時速300キロで走る事も無ければ、

そこからのハードブレーキングで

数十キロまで減速させることも

無いですからね(笑)

 

 

安全基準のベースが違う世界の話を、

日常生活の中でレースを見る我々は、

どうしても私たちの世界での基準で

論じてしまうんですよね。

 

 

そしてそれは

安全保障の世界もまた同様です。

 

先日、

米軍の戦闘機と空中給油機が接触し

墜落する事故がありました。

 

その他にも米軍機、自衛隊機などの

事故が発生する事案は

毎年一定数あります。

 

するとその度に

機体の安全性や、運用体制についての

議論が起こります。

 

しかし、

こちらはF1以上に過酷な環境での

運用、訓練が課されています。

 

だからこそ「有事」という

非日常の中においても、

過酷な訓練をベースに隊員は動き、

機体は飛行してくれます。

 

「有事」という非日常の時に

「無事」に任務を果たし帰還出来るよう、

機体も隊員も非日常の環境を

敢えて作り出し

訓練を重ねていますので、

事故に対して再発防止の為の

教訓と対策作りは重要ですが、

「非日常」に対して

「日常」の観点から

安全性などを評価してしまっては

少々論点がずれてしまいますので

注意が必要です。

 

 

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