私を大学、大学院まで

導いてくれたのは

紛れもなくゲームの存在です。

 

『信長の野望』で戦国史、

『維新の嵐』で幕末、

『提督の決断』で太平洋戦争、

『三国志』で三国志に興味を持ち、

その後専門書などで

知識を深めていきました。

 

その結果は、

日本史、安全保障の本を

出版する現在に繋がっています。

 

そして鉄道会社経営ゲーム

『A列車で行こう』で

経営に興味を持ち、

経営学部進学に繋がります。

 

これらは全てPCゲームですが、

当然ながら

ゲームのスタートはファミコンです。

 

 

この経験を経ていますので、

私は子供にも保護者にも、

積極的にゲームを推奨しています。

 

ゲームの中で

学べることは多々ありますし、

ゲームを攻略していく為の

工夫の中に、

勉強や仕事を攻略する

創意工夫のヒントがあったりもします。

 

 

一方、

特にスマホゲームに多い

課金型のゲームは、

大人が遊ぶには楽しくとも、

ゲームを教育課程として捉えると

非常に危険な存在であると

感じています。

 

 

子供が学ぶべき学習の1つに

「我慢」があります。

 

勉強机に向かう我慢、

授業を聞く我慢に始まり、

テストで希望通りの結果を

得られなかった時の我慢など、

我慢と忍耐を養っていくことで、

必ずしも理想通りには進まない

人生の荒波を乗り切る

スキルを身に付けていきます。

 

かつてのファミコン時代、

裏技、攻略法はありましたが、

突然最強にはなりません。

 

『ドラクエ』でも

地道にスライムを倒していかなければ

レベルは上がりません。

 

格闘ゲームでも、

最強必殺技はお金で買うのではなく、

何度も繰り返しプレーして

自分で操作技術を高めて

繰り出せるようにします。

 

一方、課金型のゲームですと、

課金のボタンをタップすれば

ゲーム初日から

最強キャラへの近道が始まります。

 

しかも、その課金が

親のお金だったりすれば、

苦労も躊躇もなく、

ゲームスタートと共に

最強のキャラで遊ぶことが出来ます。

 

 

以前、

海外のスポーツの大物コーチが、

日本の子供たちを

短期間指導する番組において、

大物コーチが

地道なトレーニングを教えていたら、

 

「もっと凄い魔球とか

教えてくれると思った」

 

と子供が述べていました。

 

スポーツにせよ、勉強にせよ、

他のジャンルにせよ、

実績を残すための唯一の近道は

地道な努力となります。

 

走り込みの足りない

足腰の弱い選手に、

どんな魔法の必殺技を伝授した所で、

あらゆるスポーツで

成功は収められません。

 

しかし、大物コーチが来たからには、

一気にレベルアップの

魔法の課金ボタンを

押したくなるんでしょうね。

 

 

テストの点数が良いライバルが居れば、

地道に勉強、

スポーツ実績があるライバルが居れば

地道に練習、

レベルが1つずつしか

上がらない現実と

地味な反復に対する我慢と忍耐が、

結局は成功への近道となります。

 

非課金型のゲームでは、その事も

遊びながら学習出来たのですが、

現在の課金型ゲームでは、

我慢と忍耐を教えられず、

むしろ我慢せずに

理想通りの結果を手にしたい!!

という人たちを

大量生産してしまう危険性があります。

 

 

ゲームはクラシカルな方が、

学習教材としても使えますよ(笑)