政治的スタンスを示す言葉に

「右翼」「左翼」とあります。

 

語源はフランス革命時、

議会の右側に保守派、

左側に革新派が

陣取ったことに始まります。

 

 

そのため、

右翼=保守なのであって、

「軍国主義者め!!右翼が!!」

などの言葉は

本来は当てはまらなくなります。

 

しかし、現実的に日本では

自衛隊を支持する、

安全保障政策を

推進する立場の人間は

「右翼」と言われます。

 

 

これは日本に限らず、

欧米の自由主義陣営でも

似ていますが、

左翼の主張の特徴の1つとして、

軍や基地、海外派兵による

安全保障整備に疑心的、

減税による富の再配分、

などが挙げられます。

 

安全保障政策も経済政策も、

国家の基軸に対する

「保守」か「革新」か、とは

実はあまり関係が無いのですが、

左派陣営の主張は国を越えて似てきます

 

 

ただ、これらの主張、

野党としての存在感を示すために、

「与党の逆を主張する」

という部分も見え隠れします。

 

 

右翼でも左翼でも無い

「無政府主義者」は

一定数存在しますが、

そうでない場合、

左派陣営が

政権を取った場合においても、

安全保障政策も経済政策も

案外変わらなかったりします。

 

 

「左派」とは

言えないのでしょうけど、

普天間基地移設問題において

「最低でも県外」を掲げた

ある野党党首は、

総理就任後

自ら辺野古への移設を決めました。

 

野党党首と一国の首相では、

考えなければならないことの深さ、

持つべき視野の広さが

異なる事の好例でしょう。

 

 

そもそも、

共産党一党独裁の中国は、

核を持ち、

次々と最新鋭の兵器を揃え、

国外へと領土の拡張を続け、

そして貧富の格差は

非常に大きくなっています。

 

また、

カザフスタンやカンボジアなど

左派系国家において、

数十年続く政権に

対抗しようとする野党候補は

殺害されたり拘束されたりし、

選挙は形だけのものであったりします。

 

 

世界中の

「野党である左派」が主張するような

「軍隊を拒絶し、富は再配分され、

開かれた民主的選挙と

言論の自由の保障」は、

「与党である左派」の国家には

存在しません。

 

何故なら、国家が

領土・国民・財産を守ろうと思う時、

安全保障政策が理想だけでは

進められないことを知りますし、

国家財政を健全化しようと思えば、

減税と社会保障を

両立できないことを知ります。

 

そして左右両陣営が与党となっても、

仮にロシアやカンボジアのような

国家的言論弾圧を行っていなくても、

反対側の陣営は

「言論の自由と開かれた選挙が無い」

と主張しますので、

この部分は堂々巡りとなります(笑)

 

 

21世紀に入ってからでさえ、

中国やロシアの実効支配地域の

地図は変わりました。

 

今年に入ってから

トルコはシリアに侵攻しました。

 

イエメンの勢力図は

日々変化しています。

 

国際社会において、

身を守るのは理想でも法でも無く、

武器です。

 

 

自由主義陣営の

軍事大国アメリカもあれば、

社会主義陣営の

軍事大国中国もある。

 

 

「与党が推し進めるからその反対」

では無く、

安全保障政策に関しては

右、左、立場に関係なく

具体的な政策論争を

しなければいけないのですが、

そういった大人の議論が出来る日は、

来ますかねぇ・・・