「最近の若者はお金を使わない」
なんて聞きます。
マイカー保有率も低下、
休日外出率も低下などと聞きますし、
時代は
100円ショップやドリンクバーなど
低価格高付加価値全盛の時代です。
では何故
人はお金を使わなくなったのか。
その答えは単純です。
「お金がない・・・」
に尽きます。
メディア上には、
億を稼いだ人、
高級店で豪遊する人の姿が
常に映りますし、
高級店で遊ぶことを
成功者のステータスとして
推奨、煽るような風潮はあります。
しかし、行けない人が
「脱落者」なのでは無く、
行ける人が「ごく一部」なのです。
厚生労働省のデータから
「一世帯当たりの平均所得」を見ると、
1985年493.3万円
1990年596.6万円
1994年664.2万円
ここまではほぼ右肩上がりです。
ここから、
1995年659.6万円
2000年616.9万円
2005年563.8万円
2010年538万円
2015年545.8万円
2013年の528.9万円まで
ほぼ右肩下がり、
多少の持ち直しはあっても
世帯所得は
100万円ほど下がっています。
こちらは「収入」ですが、
「支出」のベースとなる
消費者物価指数ですが、
これは2015年を100にした時、
1985年85.35
1990年91.25
1994年97.73
1995年97.61
2000年99.09
2005年96.91
2010年96.53
2015年100
と推移します。
つまり、
所得のピーク1994年から、
世帯所得は平均100万円以上
減少していますが、
物価は97から100まで
上昇しています。
物価が上がる中での所得の低下、
当然ながら可処分所得は
減少しますので、
都市圏でのマイカーは
不要な贅沢となり、
100円ショップが
全盛にもなるでしょう。
こう書くと、
「アベノミクスの失敗だ」と
騒ぎ立てる人も出てきますが、
社会党政権でも民主党政権でも
流れは同じですし、
この所得と物価の乖離は
1970年代頃から
世界的に顕著に見られる傾向です。
それがもたらした影響に関して、
次回もう少し述べたいと思います。
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