世界中押しなべてですが、

人類は借金が好きなようです。

 

国家財政の負債に喘ぐ国は多く、

借金に追われる人もまた

世界中にいます。

 

人類が「借金」という

経済システムを確立して以降、

人類はその魅力と脅威に

身震いしてきました。

 

 

現在、

色々な形で借金をしようとすると、

金利は10%前後でしょう。

 

ここでは分かりやすく10%とします。

 

100万円借りれば、

1年後には110万円での

返済が求められます。

 

と、言う事は、

この100万円に対して

年10%以上の

経済成長を見込めない場合、

お金さえ借りなければ

発生しなかった損失が発生します。

 

 

現在、世界の経済成長率は

5%未満が大半ですし、

多くの国が経済理論に則り

インフレ目標を

2%ほどに設定しています。

 

つまり、金融機関から借金をすると、

一般的な経済成長よりも

早いスピードで、

そのお金をプラス成長させなければ

いけないことを意味します。

 

 

 

借金の有用性は、

桃太郎が鬼ヶ島に行く際に、

ノボリ、羽織、

犬猿雉への給与となる黍団子などを

仮に借金で購入し、

鬼ヶ島で莫大な財産を手に入れ

借金を返済するような

パターンでは有用です(笑)

 

大航海時代の商船の借入金も

同じパターンですし、

現在での新規事情への

設備投資費の

借り入れなどもそうでしょう。

 

10%以上の成長が見込める場合、

結果が分からない以上

ギャンブルとなりますが、

価値はあるでしょう。

 

ただしこれも、

綿密な計画性が無い場合、

パチンコ屋、競馬場、賭場の前で

「勝って返す」と言っているのと

同じようなものとなります。

 

 

10%の成長が

見込めないものへの投資、

より極端に言えば

減価償却するものへの借金は、

行動を起こさなければ

生じなかった負債となります。

 

100万円を借金して、

100万円の

新車の軽自動車を購入します。

 

100万円の価値あるものを

100万円で購入。

 

等価交換の原則から

釣り合っていますが、

そこには10万円の負債も付いています。

 

しかも1年後には

その車の価値は

中古となるので90万円でしょう。

 

手元にあるのは

90万円の価値の軽自動車と、

110万円の返済義務となります。

 

この20万円の差額を

「楽しんだ費用なので仕方ない」

と思っている場合、

それは金融機関の魔法に

洗脳されています。

 

100万円の価値のものを

「購入」したのであって、

その時点で支払いが終わるのが

経済の原則です。

 

楽しんだ分に費用が発生していては

「レンタル」ですからね。

 

「購入」費用の他に

「レンタル」費用まで

かかっている状態です。

 

 

私は絶対現金一括派を

長く続けていましたが、

ネット購入などでカードでのみの

支払いというケースもあり、

仕方なくカード保有者に陥落(笑)

 

しかし、

分割払いもローンも借金も無く、

ムダ金は払わないようにしています。

 

 

借金の経済的意味、

経済性を考えれば、

するだけ無駄な借金なのですが、

有史以来どれだけ多くの人が

借金で苦しんでも、

目の前に金がある借金の誘惑に、

国家であれ、企業であれ、個人であれ、

今後も人類は冒されていくんでしょうね。

 

10%以上の成長が見込めない借金は、

「落として無くした金」

と同じなのですが・・・