黒澤明監督の名作

『隠し砦の三悪人』は

日本でリメークされた以上に、

『スターウォーズ』の

キャラクター設定に影響を与えた事で

その作品の価値を高めています。

 

滑稽な狂言回しの百姓コンビは

C-3POとR2-D2という

世界的コンビに生まれ変わりました。

 

 

さて、そんな名作の話から

国際政治の話です(笑)

 

 

南北朝鮮の首脳会談が

国際政治・国際安全保障に

どのような影響を与えるかですが、

現時点では何とも言えないでしょう。

 

 

クリントン政権時代の1994年、

北朝鮮は国際原子力機関からの

脱退を宣言

 

【成果】

その後の米朝協議で

核拡散防止条約(NPT)への

復帰へ向けた

「枠組み合意」を締結します。

         ↓

【結果】

2003年にはNPTから再度脱退し、

「枠組み合意」も破棄されます。

 

その間も北朝鮮が

核開発をしていた事などが

明らかになっています。

 

 

【成果】

韓国金大中政権では

2000年に現代グループを通じて

450億円相当を違法送金し、

さらに530億円を公式に拠出し

南北会談を実現させます。

        ↓

【結果】

2002年の北朝鮮軍による

領海侵犯と攻撃、

2003年のNPT脱退宣言、

そして2005年の核保有国宣言です。

 

 

【成果】

同じ2005年、北朝鮮が

六か国協議を通じて核放棄を宣言

        ↓

【結果】

2006年に待っていたのは核実験でした。

 

 

【成果】

2007年には原子炉停止と

核開発計画の公表を

六か国協議で約束し、

アメリカは見返りとして

凍結していた在米資産26億円を

北朝鮮に送金、

廬武鉉大統領と金正日総書記の

南北首脳会談も行われ、

1兆5000億円相当の経済支援も約束

        ↓

【結果】

2009年には六か国協議の脱退と

ミサイル発射、核実験と

立て続けに強行。

 

 

今までの流れを見れば、

北による譲歩は、

経済的メリットを得るための方便と、

核開発への

時間稼ぎでしかありませんでした。

 

しかも、「良い子」を

数年というスパンで演じますので、

今すぐ北朝鮮の本気度を

測ることは難しいでしょう。

 

 

一方、

50年以上に渡り休戦状態であり、

「戦争状態」は継続中の朝鮮戦争を

「休戦」では無く

「終戦」に向かわせる用意がある事が

先日の首脳会談で出てきました。

 

これを終戦に向かわせ、

朝鮮半島に平和が

もたらされることがあれば、

南北朝鮮首脳及びトランプ大統領の

ノーベル平和賞は確実でしょう。

 

だからこそ、

三悪人が共通の利害として

「ノーベル平和賞受賞」

を思い描けば、表面上であれ

今年の朝鮮半島に平和は訪れ、

核放棄に向けて非常に前向きな

宣言や発言が

聞かれる可能性はあります。

 

 

国際政治のプロたちは、

その宣言を簡単には

信じないでしょうけど、

オバマ前大統領が

何も実績は残さぬまま、

核放棄に向けて

「やる気」を宣言しただけで

ノーベル平和賞を受賞したこと考えれば、

ノーベル平和賞の選考委員には

楽天家が多いと思われますので、

受賞も現実的だと思われます。

 

そして、ノーベル平和賞は

一度貰えばその後どんな悪事をしても

関係ないことは、

ミャンマーの国家指導者を

見れば明らかで、

貰ったもん勝ちですからね。

 

 

『隠し砦の三悪人』では

包囲を突破された山名家が

振り回される格好となっていますが、

狂言回しの2人が先日握手をしました。

 

そして三悪人が結託して

ノーベル平和賞を受賞して、

数年後にやはり

核問題が再燃するなんてことで、

世界が振り回される結果に、

ならないと良いのですが。

 

 

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