冬になると

飲みたくなるカクテルがあります。

 

「アラスカ」は

そのシャープでクリアな口当たりが、

冷たいアラスカの海を

連想させる一杯です。

 

 

ドライジン45ml

シャルトリューズ15ml

 

材料をシェークして

カクテルグラスに注ぐだけという

材料も作り方も

非常にシンプルな一杯です。

 

100年以上前に

ロンドンのサヴォイホテルで

作られたカクテルで、

数あるカクテルの中でも

長い歴史を持つ伝統の一杯です。

 

 

材料に使われるシャルトリューズは、

「リキュールの女王」とも称される

気品あるリキュールで、

フランスはイゼール県にある

グランド・シャルトリューズ修道院に

秘伝として伝えられた薬草酒です。

 

フランス革命の結果

修道院が解散させられ、

現在では別の場所で

製造されていますが、

今でも作り方を知るのは

修道士3人のみという

秘伝中の秘伝のリキュールです。

 

私は好きなリキュールで、

薬草酒として香りがよく、

アルコールを飛ばして

ドレッシングの材料として使っても

美味しく使えます。

 

シェークによって

極限まで冷やされたアラスカは、

その冷たさが

アラスカを彷彿とさせますが、

同時に薬草酒の微かな緑の香りが、

その冷たさの奥から広がり、

アラスカの豊かな冷たい海を思わせる

名前と味がマッチする一杯です。

 

夏は冷たい一杯を

喉越しで体を冷やすために

飲んでしまいますが、

冬だからこそ、

この冷たい一杯を楽しんだ時、

よりアラスカを思い浮かべながら

飲むことが出来ます。

 

 

寒い海繋がりで

「Dear old Stocholm

(ディア・オールド・ストックホルム)」

でも聴きたくなります。

 

ジャズ界を代表する凄腕ピアニスト、

バド・パウエルのバージョンで

ピアノと冷たいカクテルに

酔いたくなる一杯です♪