小学生でアメリカに移住し、

そのまま現地校に入ったため、

英語は全て現地で

「生きた英語」を学びます。

 

私の英語教育は

「教科書」から入らなかったため、

現地の、私がつるんだ階層の

人たちの英語が、

私の英語となります。

 

これは日本に来た

外国人なども同様ですが、

最初はろくでもない下ネタ単語から

スタートしていきますし、

悪口、スラングから

身に付けていきます。

 

 

学内において、

「ハロー」

を使ったことなんて

恐らくと思います。

 

よく使っていたのは、

正しい綴りにすると

 

「Hey You. What’s up」

 

となる言葉。

 

日本でも一時期

「ワッツアップ」と

渋谷あたりのヒップホップ好きが

言うの流行っていましたが、

これも現地では崩され、

カタカナで書けば

 

「エイ!!ツァップ!!」

 

となり、

それと同時に顎を上げるのが

十代の頃の定番の挨拶でした。

 

 

逆に言えば、

教科書で英語を学んでいない為、

この

「エイ!!ツァップ!!」こそが

アメリカの挨拶として

身に付いていきます(笑)

 

 

また、

学内で大人から聞く英語も

なかなかなスラング。

 

万国共通で体育教師は

体育会系ですので、

ランニングなどでは日本語訳

 

「てめえらのデカ尻を

とっとと動かさねえか!!」

 

などと大声でハッパをかけますし、

退役軍人のマッチョな先生も

 

「エイ!!黙れクソ野郎」

 

なんて感じでしたしね(笑)

 

通った学校の程度が知れますね~。

 

ギャング・マフィアが

多かったですから、

先生も気合入っていたんでしょうね。

 

 

時代は下って、

少し上層階層の大人な方々とも

交流するようになり、

ある時そんな友人に

上層階層の方々の集まる場に

連れて行ってもらい、

 

「向こうに居る人に

車どけてもらえるように頼んで」

 

と言われます。

 

そして私は

 

「エイ!!ヨー!!」

 

と大声で話しかけると・・・

アメリカ人の友人が急に止めて

 

「だ、駄目だよ~その英語」

 

と慌てて

 

「Hello.

Could you move your car, please」

 

と大きな声but穏やかな口調で

話しかけます。

 

あ、その英語教科書で見たことある!!

日常で聞いたの初めてだけど(笑)

 

そうか~

階層が違うと英語も違うんだ~

と実感した瞬間でした。