謙遜でもなんでもなく、

私の英語力は壊滅的です。

 

そもそも

語学に対するセンスが無く、

高校卒業までは理系だったからか、

どちらかと言えば

理系脳だと思います。

 

アメリカの国語にあたる

「英語」の成績は

大変なことになってましたからね。

 

 

さて、アメリカでは「SAT」という

全国規模の

「大学進学適性試験」があります。

 

私が受けた時代は

「英語」「数学」の2科目で、

それぞれ800点満点、

合計1600点となります。

 

年間7回受験出来ますので、

日本のセンター試験のような

一発勝負ではありませんから、

より公平に生徒の実力を

測ることが出来ます。

 

 

私は1回目の試験の時、

「数学」720

「英語」600の合計1320を取り、

SATはこの1回しか

受験しませんでした。

 

 

高校卒業近くなると、

高校4年生たちの間では

SATの点数が

話題に出るようになります。

 

先日の安全保障の記事に出てきた、

マッチョなタイ人のA君が

 

「何点取った?」

 

と聞いてきましたので

 

「1320だよ」

 

と答えると

 

「あり得ない!!」

 

と大きな声を出し、授業中でしたが

周囲のアメリカ人などにも聞き始め、

多くの生徒の点数は

合計で900点台でした。

 

アメリカ生まれの

金髪碧眼の生徒たちでも

「英語」500点台などが多く、

1000点を超える点数を言うと、

授業中なのに

「すげ~」と声が上がる状態。

 

完全に授業が止まって

SATの点数の

言い合い大会となりました。

 

その中で、

英語力が壊滅的な私が

「英語」600だったと伝えても、

「はいはい、オオカミ少年君」

のような扱いで、

途中から相手にも

されなくなっちゃいました(苦笑)

 

 

私の点数、アメリカならば

一流大学に入れる点数なのですが、

私は日本の大学へと進学します。

 

帰国子女受験時、

このSATの成績は

多くの場合必須となるのですが、

アメリカ人でも取れないような

この点数で、

早慶レベルだと足切ギリギリ、

東大では足りない点数と言われます。

 

アメリカ人が

1000点少し超えた点数で

地元の大学に進学する中、

日本の有名大学では

書類段階で不合格となります。

 

 

つまり、私の点数は、

アメリカの現地校の生徒の中では

「高い点数」ですが、

帰国子女入試を受ける人の中では

「平凡な点数」となるんです。

 

 

では、日本の大学は

その「高得点」を獲得している

生徒を集めているのですから、

世界的な学者、ビジネスマンを

輩出し続けているのかと言えば、

決してそうは思えません。

 

世界大学ランキングを見ても、

ここまでの点数を

要求しない欧米の大学たちが

ランクインする一方で、

日本の大学は東大など

僅かしかランクインしません。

 

 

これは、

高得点を取れる生徒を

育てきれていない、

「教育機関」としての大学の質が

日本は低い事を物語ると同時に、

日本の教育機関が求める

生徒の能力は

「点数が取れる受験屋さん」

なだけであって、

応用力のある知識人では

無いことも示しています。

 

本来の点数だけなら、

アメリカ人よりも英語が出来る人が、

日本にはうようよ

居るはずなんですよね(笑)

 

「受験屋さん」を育て

求める教育、

国内教育でも帰国子女入試でも、

そろそろ止めた方が

良いと思うのですが・・・