私が通ったLAの高校は、

文化財にもなる校舎を持つ

伝統校でしたが、

ギャングやマフィアが闊歩する

高校でもありました。

 

勿論、多くはそれらに憧れる

やんちゃ少年の集まりですが、

中には本物も混ざっていますので、

不用意に目立つのは要注意です。

 

 

ある日、学校で

古くからの友人で

マッチョなタイ人Aに

呼び止められます。

 

 

「なぁ、知ってるか~。

アメリカ人ギャング組織と

〇〇人組織が喧嘩だってさ~」

 

 

その時は

「へぇ~」という反応で

終わったのですが、

次の日になると、

火事と喧嘩が大好きな

江戸っ子のようなAがワクワク顔で

 

 

「アメリカ組織と

〇〇人組織が抗争だってさ」

 

 

とのこと。

 

その段階でも

他人事だったのですが、

昼過ぎになると徐々にその抗争の

陣容も具体化していきます。

 

私も呼び止められて

話を聞いていると、

 

 

「これはアジアとアメリカの戦いだ!!

見てくれ、

ここにはカンフーをやる香港人、

テコンドーの韓国人、

ムエタイのタイ人に、

空手をやる日本人の組織もいる。

相手は武道も無いアメリカ人だ、

わっはっは・・・」

と。

 

 

突っ込み所が多過ぎて

話の整理が追い付きません。

 

まず私、空手はやってませんよ。

 

組織も持っていませんし、

さらに前提を言えば

抗争に参加する

つもりもありません(苦笑)

 

勝手に

組織の代表者会議のようになり、

色々と都合よく

解釈され過ぎた結果・・・

 

はい、抗争に不本意ながら

参加していました(笑)

 

 

人生で初、

「あぁ~死ぬな~」と

死を意識するような

面白い経験もしましたが、

重要な点は、

 

①地元のアメリカ人組織に

対抗するために、

移民組織が連合を組んだこと。

 

②当初劣勢に回った

アジア連合ですが、

同じく個人援軍だったマフィアL君が

組織力をちらつかせて交渉にあたり、

手打ちにさせたこと。

 

 

この2点を踏まえて、

明日の国際安全保障理論の

記事に続きます(笑)