「オシント」
「イミント」
「シギント」
これらの単語をすぐに分かる人は
情報分野に精通しているか、
スパイ小説好きです。
そう、これらの単語は
スパイに関係する単語です。
ジェーズム・ボンドと言えば
言わずと知れた
世界で最も有名なスパイでしょう。
そんな架空の有名スパイが
所属するのは英国の諜報機関。
その現在のトップが会見で、
「今ジェームズ・ボンドが
履歴書を送って来ても採用しないよ」
と述べていましたが、
それは半ば冗談の
軽口でもありますが、
諜報の世界の現状を述べてもいます。
007が行うスパイ活動は
「ヒューミント」と呼ばれる活動。
この「~ント」とは、
スパイが扱う情報=
インテリジェンス(Intelligence)に、
その情報収集ルートを
組み合わせた造語です。
人が介在する情報収集、諜報活動は
「ヒューマン」が集める「Intelligence」で、
「ヒューミント」と呼ばれます。
では、最初の単語は何か。
「イミント」は偵察衛星などの
画像=イメージからの情報で、
Imagacy+Intで「イミント」
「シギント」は通信傍受など
電子信号=シグナルからの情報で
Signal+Intで「シギント」
現在の諜報活動では、
第二次大戦期や
東西冷戦期のような、
それこそ007が華やかに活躍する
スパイが暗躍する時代から、
イミント、シギントなどの
重要性が増して来たと言います。
そして、情報活動の
9割を占めると言われるのが
「オシント」です。
新聞、テレビ、雑誌や
公官庁の資料などの
公開情報=オープンソースを
丹念に読むことで情報を収集する
Open SourceのIntなので
「オシント」です。
公開情報で何が分かる??
と思うと思いますが、
多くの人は
新聞でも公官庁の資料でも、
公開されても特に注目して
読み込みません。
私も、大学院で論文を書いたり、
本を出版したりした時に、
それこそオープンソースから
情報を集めましたが、
それらをデータ化したり
集約したりすることで、
新しい知見を
発見出来たりしますからね。
堂々とパスポートを有して
大使館に勤務し、
相手国の新聞や公開情報を
丹念に読み込む、
これが基本的かつ主要な
情報収集活動ですし、
より秘密度の高い情報に関しても、
イミント、シギントなどが
重視される時代。
ジェームズ・ボンドの就活は
苦戦しそうです(笑)