少し前の某CMでは無いですが、

今回のLA引っ越し作業、

そんなキーワードで

揉めました(笑)



かつて、

宮城にあった祖父の家の

中央に飾られていたのは

祖父が昭和天皇から授与された

勲6等の額と勲章でした。


古狸、子狸と、

赤子の頃から

そっくりと言われた私と祖父。


若き日は往年の女優さんとも

付き合った遊び人、

30代になっても職は定めず

粋人として生き、

そしてなかなか強面。


真面目に生きた人、

では無いのでしょうけど、

私にとっては子供の頃から

尊敬の対象で、

その額もよく眺めていました。


あ、私と祖父の最大の違いは、

祖父は下戸で

私が酒好きって所ですかね(笑)



祖父が他界し、

祖母が引っ越す過程で

その額は娘の住む

LAに送られていました。


今回の引っ越しにあたり、

母とはその勲章は

取っておくことで

合意したはずなのですが、

LAに着くと

もう人手に渡っていました。


日系人社会の中で、

昭和天皇に繋がる額や勲章は

高い価値を見出す一方、

母はあまりその手の事に

頓着しないようで、

引っ越し便に入れる費用を考えたら、

人にあげた方が良い、

と判断したようです。


母が日本に持って帰る、

と主張するのは伊万里の皿など。


確かにそれも貴重な品ですが、

もし私が大金持ちになれば、

それらは入手できますが、

祖父が授与された勲章は、

お金では買えませんからね。


そして、

父が貰う可能性は・・・

雷に直撃される程。


私が貰う可能性は・・・

隕石に直撃される程(苦笑)



慌てて何かに備えて

日本から持参していた

日本土産を手に取り、

母が額を渡した方のもとへ。


相手の方も

喜ぶと同時に、

貴重なものを良いのか??

とも思って下さっていたようで、

快く返して頂けました。



母は人手に渡した方が良い、

と繰り返し言ってましたが、

やはりここら辺は

価値観なんでしょうね。



伊万里の貴重さ、

一点ものの家具の

貴重さも分かりますが、

最終的には

「買えるモノ」ですからね。



こちらは流石に

持ち帰れなかった

祖父の家の酒徳利。



初めて見るものでしたが、

よく祖母もこれを

LAに送ったなぁ(笑)


こちらはそれこそ、

欲しいと仰る方の所へ譲りました。


いやぁ~祖父の勲章、

無事に確保出来て良かったです!!