誰もが自分が所属する

集団に対して持つ連帯感、

その副作用として

必ず派生する差別意識。


そこに

「憎しみ」が生まれなければ、

酒場の愚痴で

終わるだけの存在です。


しかし、恐怖を生み出し、

そこにさらなる悪しき情報を注いで

怒りに変え、そして憎しみにまで

膨れ上がった感情には、

あと一押しで自動的に爆発します。


その導火線が「武器」です。



武器商人が

太古の昔から、現在も、

そしてこれからも

世界中で暗躍する所以です。


今回の難民危機。

私たちはこの過程を目撃しました。


難民が少なかった時期、

西欧社会は

難民が押し寄せる東欧に対して

寛容性を求め、

表面上は笑顔で受け入れました。


ドイツルート、

フランスルートが確立し、

難民が殺到すると、

恐怖と怒りが芽生え、

国内民族主義の台頭を

西欧社会も抑えられなくなります。


そして、その難民を生んだ

根源の問題ですが、

国内の体制に対する不満分子は

各国ともに抱えています。


彼らが武器を持たずに

その反対の意思を表明すれば、

それは「デモ」で終わります。


しかし、

誰かが彼らに武器を渡しました。


リビアでもエジプトでも

シリアでもイラクでも。


デモ隊は

反政府武装勢力へと変わり、

それが分派して各武装勢力となり、

内戦が始まります。


その多くでアメリカ製の武器が

使われています。


また、ウクライナでも、

ウクライナ軍に対して

アメリカは次々と武器を援助し、

ドンバス側にはロシア製の武器が

どんどん入ります。



21世紀となり、

アメリカは共和党政権が

世界の混乱の種を蒔きました。


そして民主党政権となり、

一定の重しとなっていた

軍を撤退させ、

同時に各地に武器を蒔きました。


その政権の長が

ノーベル平和賞ですから

ブラックジョークですが、

次の政権では

平和の花、武器商人の花、

どんな花を開花させるのでしょうか。