バータイムの一杯目となる

カンパリシェークを飲み干し、

葉巻を一回ふかした後、

 

「ブラッディマリーを」

 

と頼みます。

続けて

 

「クラマトと

アブソルートのペッパーウォッカで」

 

と付け加えます。

 

詳しく無い人には

ほぼ呪文のような

単語となりますが、

先日も記事にしました

「人生を豊かにさせる知識」は

こういう場面でも役に立ちます。

 

学校の勉強では出てこない、

試験には無縁の知識ですが、

こういう知識を持つか否かで、

バータイムの楽しみは

変わりますからね。

 

通常ブラッディマリーは

トマトジュースとウォッカを

ステアして作られます。

 

それを、

クラムのエキスの入った

トマトジュースである

「クラマト」を使うことで

深い旨味を加え、

それに合わせるベースを

アブソルート社が作る

ペッパー成分が入った

辛いペッパーウォッカにすることで、

キリリとした飲み口になります。

 

こうなると、

通常のブラッディマリーは

子供のジュースとなりますが、

知るか知らないか、で

夜の楽しみも大分変わります。

 

 

モスコミュールも、

ウィルキンソン社の

ジンジャエールを使えば、

大人のバータイムの

飲み物となりますが、

他の会社のでは

薄まったジンジャエール

にしかなりません。

 

 

カクテルの王様マティーニも、

ドライジンとベルモットの

2種を使うだけの

シンプルなカクテル故、

どの会社のジン、

ベルモットにするのか、

シェークかステアかで

味はまるで変わります。

 

 

最近は色々な

新しいジンも登場していますが、

先日、マティーニを頼んだところ

 

「ジンはどうしますか?」

 

と聞かれ、嬉しくなりました。

それを聞くバーテンダーは

案外少ないんですよね。

 

「君の好みは?」

 

と聞くと、

 

「色々試しましたけど、

ノーマルのタンカレーに戻りました」

 

とのこと。

 

ここでお洒落な新種のジンの

名前を挙げるバーテンですと、

少し疑ってしまいますので、

安心して

タンカレーと

ノイリー・プラットの組み合わせで

ジン・ベルモットの比率が

15:1のマティーニの亜種

「モンゴメリー将軍」をオーダー。

 

こういう遊びが出来るバーテン、

話が出来る相手と過ごす夜は、

楽しくなってきます。

 

 

知識は、

遊ぶためにこそ

身に着けたいですね♪