ルパン三世の登場人物の中で、

次元の武器は

銃火器全般であり攻撃の要です。


愛用は

S&W  M19コンバットマグナム

ですが、

映画『カリオストロの城』では

対戦車ライフルまで使っています。



一方の五右衛門の武器は

斬鉄剣であり、

敵の銃撃を斬鉄剣で受け、

攻撃以上に

防御において活躍しています。



さて、日本の防衛姿勢は

「専守防衛」ですが、

この「防衛」の範囲がどこまでか、

というのがしばしば議論となります。


それを次元と五右衛門を通して

考えてみます。



仮に弾道ミサイル攻撃を

受けた場合、

日本はイージス艦の

SM3という

対空ミサイルシステムによって

弾道ミサイルの迎撃を試みます。


万が一撃ち漏らした場合、

地上の

対空ミサイルPAC3によって

迎撃を行います。


これは強力なシステムですが、

ミサイルが1発発射された場合の

迎撃率も

100%の保証はありません。


しかも、日本の周辺国が

日本に対して発射できるミサイルは

数百を超えます。


これを一斉に

発射されたような場合、

かなりの数のミサイルが

日本に着弾することは

避けられないでしょう。



機関銃で撃たれても、

銃弾を全て斬り、

後方のルパンたちを守る五右衛門は

最強の自衛兵器なのですが、

現実的に五右衛門のような

100%の確率で

全ての攻撃を無尽蔵に

防ぐことが出来る手段は

存在しません。



五右衛門がどんなに撃たれても

自身も後方の仲間も

守ることが出来る一方、

攻撃に特化した

次元の自衛方法は

自身の攻撃によって

相手の攻撃を

打ち砕くことになります。



ミサイル迎撃システムの

質の面でも数の面でも、

五右衛門のような

100%の専守防衛は

日本には出来ません。


質の面で言えば、

一斉攻撃を受けた場合、

アメリカでも100%の防衛は

難しいと思います。


だからこそ、

そこで次元の存在が

重要となります。



西部劇のワンシーンのように、

五右衛門、そして次元と

相対している所を想像して下さい。


五右衛門の場合、

あなたが銃を撃っても、

その銃弾を斬鉄剣で斬り、

弾切れしたあなたを

もしかしたら「つまらぬもの」

として斬らないかもしれません。


一方の次元の場合、

撃とうとして手を動かした瞬間、

次元の銃は

火を噴いているでしょうし、

仮に先に撃てたとして、

初弾を外した次の瞬間には、

倒れているのはあなたでしょう。


この場合の最良の選択は、

「撃とうとしないこと」です。



「100%の自衛が出来る」

これが最良の防衛ですが、

これが出来ない以上、

「相手に引き金を引かせない」

というセカンドベストを

追い求めることになります。



日本では「敵地攻撃」に対して

「自衛の範囲内」

という政府見解が1950年代の

鳩山一郎内閣の頃からありますが、

現実的にはハードルが高い

選択肢となっています。


しかし、

敵国が一方的に攻撃が出来、

反撃されないと

「高を括れる」状況は、

安易な暴発を生みかねません。


軍備を整えるから

攻撃されるのではなく、

次元が銃に手をかけている

状況だから「撃てない」という

平和が築けます。



敵地攻撃と安全保障、

難しい問題ですが、

次元と五右衛門で考えると、

多少分かりやすく・・・

なりました(笑)??