シリア情勢を巡る

世界のニュースを観ていると、

面白い単語をよく耳にします。


「正統な反体制派」


正統じゃないから

体制派ではない

気がするのですが(笑)


どちらが正しいか

否かでは無いんです。


「正統」とはあくまでも

「体制」でなければいけません。


日本で言えば、

自民公明が「与党」であり

「正統な体制側」、

野党側に

国家を代表する権利はありません。


それを野党側が

「本来は正統な現野党です」

と主張しはじめ

中国などと外交を始めれば、

その先には混沌しか生まれません。



さらに、その「正統」を

シリア人では無く、

欧米が付与していることも危険です。


アメリカやNATO諸国が

気に入る勢力が「正統」であり、

反欧米ならば軍事介入、

の危険性は既に経験済みです。


スンニ派の正統な体制を

軍事介入で倒し、

シーア派の「正統な反体制派」に

政権を渡したのが2003年のイラク。


各部族を押えていた

正統な体制を欧米の支援で倒し、

「正統な反体制派」に

渡したのが2011年のリビア。


共に内戦が続く大混乱に陥り、

特にイラクの混沌は

現在の中東問題の

根源となっています。


そしてシリアでは

シーア派の体制に対して、

スンニ派の「正統な反体制派」を

欧米は支援しています。


宗派間対立で戦争が起こる地域で、

一方の宗派に肩入れする危険性、

まだ分かりませんかねぇ。



自分たちに味方しそうな勢力を

勝手に「正統」と思い支援し、

痛い目にあったのは

キューバのカストロ政権の時も

同じなのに・・・


同じ失敗を繰り返す人を

アホと言いますが、

欧米の外交スタンスって・・・(苦笑)