この時期になると、

街角にジャズの名曲

My Funny Valentineが

よくかかります。


バーでこの曲が流れた時、

丁度グラスが空いた

隣の友人女性に


「アレキサンダーを」


と注文します。



アレキサンダーは


ブランデー30ml

カカオリキュール15ml

生クリーム15ml


を生クリームを混ぜ込むために

ハードシェイクします。


グラスに注げば

ブランデーとカカオで

薄っすらと茶色がかった

クリーム色のカクテル、

アレキサンダーが完成します。


日本ではここに

ナツメグをふりかけるのが

一般的です。



名作『酒とバラの日々』で

ジャック・レモンが

妻に薦めるカクテルがこれで、

妻はその後アルコール依存症に

なってしまいますが、

ブランデーの香りと

カカオの風味と甘さが引き立ち、

妻を虜にしたのも頷ける

女性人気が非常に高い一杯です。



「Jamesがイベント嫌いだから

 チョコ買ってないよ」


という彼女ですが、

まぁ曲と時期に合わせただけですし。



普段のアレキサンダーには、

この映画の主題歌にして

ジャズの名曲

「酒とバラの日々」が合いますが、

この時期にはMy Funny Valentineを

合わせたいですね。


私は50年代に活躍した

トランぺッターChet Bakerの

バージョンが一番好きです。


トランペットでは同年代の

帝王Miles Davisに敵わず、

歌も大して上手く無い。


でも、彼にしか出せない

独特の哀愁があり、

彼のバージョンは

ジャズを代表する名曲の1つで、

アレキサンダーにも見事にマッチし、

バレンタインの夜を

演出してくれます。