7歳のオーストラリア人少年が

シリア兵の斬り落とされた

生首を持っている写真が

国際的に話題となっています。


彼は「イスラム国」の

兵士として参戦している

オーストラリア人兵士の子供ですが、

シリア北東部からイラク北部に

勢力圏を持つ過激派の兵士たちが、

敵兵の首を切り落としている事実と、

そこで少年がその首を持って

カメラの前で微笑む環境で

育っていることを示しています。



かつてシリア内戦に関して

学術的な討論をしていた時、

積極的にシリア反体制派を支持し、

アサド政権側を

汚い虫でも表現するかのような

罵詈雑言で非難していた人を見ました。


「アサドに失点があったとしても、

 反体制派には

 アルカイダ(当時はまだ傘下だった)の

 グループが含まれており、

 彼らが政権を持つ危険性を考えたら、

 安易に反体制派を支援するべきではない」


と私は当時反論していましたが、

やっぱりな・・・と言う感じですね。


その人は、とにかくアサドは独裁者で

自由戦士たちを支援して

一刻も早く解放しなければ!!

そのためなら

アルカイダの力だって良いではないか、

と言う主張でしたが、

結局テロリストはテロリストと言うこと。


では、その人が

何故そんな主張になったのかを推察すると、

当時の報道内容にあると思われます。


内戦の初期は特に、

アサド=悪、反体制派=正義の自由戦士と言う

報道一辺倒でしたからね。


ただ、現在では「イスラム国」と

反体制派の主流派「自由シリア軍」は

敵対関係になっています。



ケリー国務長官は、この写真に言及し、

強い非難をしていましたが、

陰に陽に反体制派を支援したのがアメリカで、

ケリー氏はその外交を司る

部門の長なんですけどね・・・