聖書に出て来る「東方の三博士」は

「賢者」「賢人」や

英語では「王」などでの表記もありますが、

東方=ペルシャ系の宗教指導者のことで

「マギ」や「マーゴイ」と呼ばれます。


「MAGI」と記されるその言葉、

彼らの宗教儀式などの神秘性から

「手品」「奇跡」「魔術」、

つまり「マジック」の語源となり、

さらには「磁石=マグネット」や

「マグネシウム」の語源となります。


宗教指導者は「賢人」であり、

その神秘性は「魔術」「奇跡」「手品」を生み、

人が関与せず物質が動く

「磁石」などまで発展しました。



そんな「マジック」、

複数の日本語なのに

何で一単語かなぁ~と思いますが、

そうか!!と納得したような経験が

高校生の頃の数学の授業。



高校に入り、

「算数1」と書かれた授業を取ります。


1年生だし、「1」からだよなぁ~と。


授業に行くと、映画でしか見ないような

ギャングやその周辺の女子の巣窟で、

授業内容は2桁の足し算から・・・。


高校4年生=日本の高3が

2桁の足し算に苦戦しています。


私がそのクラスの公式では無いにせよ

補助教員になるのに

1週間かかりませんでした。


テストなどは勿論免除され、

私は教える方に。


先生はクラスの左半分、私は右半分、

みたいな(笑)


ゴリラのようなギャング連中が

車座のように集まり、

中央で私が「繰り上がり」や「分数」を教えると、

「おぉ~」「わぉ!!」などと歓声が!!


彼らにとっては

自分たちの知識の範疇を超えた、

知の向う側を、

私が分かりやすく解説することで、

「手品」を見るようでも

「奇跡」を見るようでもあり、

知的好奇心が満たされ満足しています。


彼らと比べて、少しだけ「賢者」だった私、

知らない知識を与える人の行動って

「魔術」や「手品」に見えるもの。


「MAGI」が全ての語源になったのが

納得できます(笑)



ギャングの彼らも、

勉強が嫌いなんじゃないんですよね~。

知的好奇心はありますから、

そこを上手く満たすように、

彼らが出会った先生が

導けなかったんですね。