一般用語となった軍事用語に

「背水の陣」があります。


言葉の意味は

特に説明不要だと思いますが、

軍事的には

「項羽と劉邦」の楚と漢の戦いの時代、

劉邦軍の名軍師韓信が

敵軍と対峙する時に

河を背にして陣を敷き、

兵の逃げ場を無くし、奮戦させた故事です。


この時対峙した敵軍の将軍李左車は、

大将に必勝の策を献策しますが却下され、

その結果敗戦、捕えられます。


大将などが処刑される中、

李左車は厚くもてなされ、

韓信は彼から兵学を学ぼうとしますが、

この時の彼の言葉が

「敗軍の将、兵を語らず」です。



しかし、この故事は美化され過ぎています。

実際に背水の陣の兵が

奮闘したのは事実ですが、

戦いに勝利したのは、

この間に別働隊が敵の後方の城を落城させ、

後ろに大軍が来たと思った敵軍が

総崩れになったからです。


韓信ほどの名軍師が、

予備の策も無く、

このような手を打つはずが無いのですが、

河を背にした布陣のみが

後世に伝わってしまいました。



経営者にせよ、軍の大将にせよ、

政治家にせよ、リーダーたる人物の務めは

次善の策、逃げ道の確保で

本当に背水の陣で臨んではいけないと

思ってるんですよね(笑)



三国志の名場面、

長坂橋での張飛の一喝、

迫りくる曹操軍を張飛が食い止めますが、

背水では無く、橋の上ですもんね~。


逃げ道確保は大切です。



さて、私ですが、

「あなたは何者ですか??」

と言う問いに対する答えは有していません。


○○社の社員です。○○(資格名)です。

プロの○○です。

など色々と肩書はあると思います。


父からも

「お前はこれ一本で行く!!

 と言う人生の道は無いのか!!」

と言われたりしますが、

どこかに落ち着けるほど

人が出来てないんですよね(笑)


私の後ろには常に橋がかかってます。