先日2つの法案が参議院を通過します。


1つは一般商船が

海賊に襲われた時の対処として、

実弾の銃を携行する警備員を

日本商船に乗せることを可能にする法案。


もう1つは海外での自衛隊による

邦人救出において、

今までは空路のみが可能で、

陸上輸送は出来なかったのですが、

陸上輸送を可能にする法案。



どちらも現実に即した法案で、

実際に海賊に商船が襲われるケースは

後を絶たず、日本の商船は

放水によって現在は対処していますが、

結局は銃VS水鉄砲ですからね。


抑止力を持つことで、

危機回避するだけでなく、

犯罪そのものを防ぐ効果もあります。



また、

邦人が海外で危険な状況に置かれても、

今までは空港まで辿り着いた人を

航空自衛隊が空輸するのみでしたが、

どう考えても

どうやって空港まで来るの??

の疑問は生まれます。


現地の軍が機能していれば良いですが、

混乱地域などでは邦人輸送に

兵力を割いていられないケースもあります。


そのため、邦人を救出し

空港まで安全に陸自が護衛することを

可能にする法案が提出されていました。



これらの法案、

多くの政党は出席者全員賛成の、

賛成多数で可決され、

反対は左系2政党全員、

そして前回の参院選で

沖縄と東京から選出された無所属議員。



自分たちの「理想」は良いのですが、

「現実」は何も見ていない・・・。


自分たちの理想を主張するためには、

彼らも恩恵に預かっている商船の輸送、

その船員たちを

丸腰で海賊たちの海に放り出し、

治安の悪い地域に展開する

商社社員やNGOなどの

日本人が危険になっても、

助ける気は無いんですね。



賛成多数で可決した、

あまりニュースにも

取り上げられない法案ですが、

細かく見ていくと、

色々と日本の歪みが見えてきます。