あまりタイムリーで繊細な話題に

触れるのもあれですが、

安全保障を専門にしていますので・・・。



米英仏がシリアに

軍事介入しそうな情勢です。


特にフランスは

積極的に参画したいようですね。

北アフリカでもそうですが、

フランスは結構好戦的な国ですよね。



さて、米英仏が支援しているのは

明確にテロリストグループです。

天敵アルカイダ系組織が

反政府側に入っているのは

周知の事実です。


それでも軍事介入する理由が

「化学兵器を使った明確な証拠がある」

「司令官と化学部隊の通信を傍受した」

と言うもののようですが、

イラク戦争時に同じ言葉を聞きました。


パウエル国務長官が国連で

司令部と核兵器部隊の

通信を傍受したと演説し、

失笑をかってまで軍事介入し、

その結果核兵器は見付からず、

情報が「間違い」だったことを

フセインも処刑し、

イラク国内が大混乱となり、

後の祭りになってから認めます。


あまりにも記憶に新しい前科があるだけに、

信じろと言われても・・・。



民族も宗派も入り乱れ、

少数宗派が政権を持つシリア、

「シリアの友人」を名乗り、政権打倒を目論む

欧米以外の中東諸国も

シリア国内多数派のと同じスンニ派。


同じ中東でもシーア派が多い

バーレーンなどはこの中に入っていませんし、

シーア派大国イランはシリア支持。


ここに各国の反米や反イスラエル系の

テロ組織まで巻き込んで、

この爆発寸前の火薬庫は、

火を点けると大変だと思うのですが。



どうしても火を点けたいと

軍事介入を焦るフランス、

何の利権の確約があるのやら・・・