戦国武将のお話。


戦国武将の企画ものなどで

人気を博すのが、

嬉しいことにご先祖様の

真田幸村をはじめ

伊達政宗、織田信長、

前田慶次郎、直江兼続など。


彼らの家紋入りグッズや

フィギュアなどは売れ筋のようです。


そして彼らの共通点は

異端であり伊達者であること。


毛利元就、前田利家、丹羽長秀、

北条氏康、徳川家康などの

安定的に家を繁栄させた人物より、

世の流れや常識を打ち破って

異端の目で見られながら自己流を貫き、

時代を華やかに彩り、

それによって大きく損もした

人物たちが好まれます。



真田幸村は

信濃一国=長野県の大名という

破格の条件のヘッドハントを蹴って、

大阪の陣で圧倒的兵力差の中

徳川と戦い、家康に生涯2度目の

本陣総崩れを起こさせた後、

見事に戦場に散り、

戦国の名残を終わらせる

最後の大花火を打ち上げます。


織田信長は説明不要の

超異端児であり革命者、先鋭的過ぎて

光秀にというよりは時代に消されます。


前田慶次郎は歌舞伎者の代表者。

武芸者として一流であると同時に

茶道、歌道など文化人としても一流。


極端な権力嫌いから

秀吉の前でマゲを横に結って、

顔を背けて頭を下げ、

「でも、マゲはちゃんとおじぎしてます」

なんてやっちゃう人物。


権力に靡かないので、出世は望まず

上杉家の客人として関が原前哨戦で

徳川と対峙する上杉家の陣中にあるなど

異端のまま過ごします。



反権力・権威志向で

「常識」や時代の風潮を嫌い、

己の美学に生きた

どちらかと言えば不器用な人物たち。


彼らが好まれる風潮と、

異端を好まない現世の風潮、

この日本人の精神性のギャップは、

何に由来するんですかね~