薩摩芋が美味しい季節ですが、

薩摩芋の別名は「十三里」。


これは江戸の言葉遊び。


薩摩芋が美味しいので、

「栗より美味い十三里」

「九里(くり)+四里(より)

 美味い=十三里」

という駄洒落です。


なお、江戸から十三里離れた川越は

見事薩摩芋の名産地です。


江戸の蕎麦に

「二八蕎麦」が多いですが、

一説では小麦粉と蕎麦粉の配合が

2:8と言われますが、

当時の蕎麦一杯が16文でしたので、

2×8で16文と

値段を表したと言われています。



言葉遊びや比喩は粋の基本、

そしてそれをするには

学術知識とは異なる

知識が必要となります。



「最近の子供は

 魚が切り身で泳いでると思ってる」

なんてニュースを聞けば、

「目黒の秋刀魚じゃあるまいし」と

ツッコミを入れたくなります。


「あれ?いくつまで数えたっけ?」

と言われたら「時蕎麦かい?」と。


この二つは古典落語の基本ですね。



まるで読んでいるように

見事に空で受け答えしていたら

「勧進帳のようだね」。


アイデアが出ないで困った時は

「ひじきと油揚げしか食ってないからか?」

なんて『河内山』の啖呵など。


これらは歌舞伎からですね。


「牡丹好き?」と聞かれたら

「どちらかと言えば立ち姿の方かな」

なんて返したくなります。


同じ江戸でも俳句などとは異なり、

これらは決して学校で習うものでは無く、

試験にも出世にも影響が出ませんが、

粋にこういう言葉で

遊べると良いなぁと思い、

今日も明日も遊んでます(^^)