「美味しいボウモアのある店があるよ」


と女性に誘われ

バーに行ったことがあります。


ボウモアとはスコットランド、

アイラ島の名門ウィスキー。


同じ銘柄でも保存状態などではなく

育ちの違いで出荷状態から味は異なります。


スコットランドだけで100近くある蒸留所、

使う水、ピート、炊き方などで

全て味は異なりますが、これは生まれの違い。


同じ蒸留所の原酒でも、

育ちが異なれば味が異なります。



ウィスキーの原酒は無色透明です。


あの特徴的な琥珀色は、

木樽の中で10年近く

熟成することで付いてきます。


熟成年数も発売されているもので

8年程から50年近いのまであり、

味は当然変わります。


同じ熟成年数でも、

加水した一般のものか、

樽出し原酒「カスク・ストレングス」かで

味は異なります。


また、雑穀ウィスキーとブレンドしたものを

「ブレンデッドウィスキー」と呼びますが、

「シングルモルトウィスキー」も

同じ蒸留所内の複数の樽のウィスキーを

最適な状態で混ぜています。

しかし、中には「シングルバレル」と呼ばれる

1つの樽のウィスキーを

販売している商品もあります。


さらに、熟成させる樽も、

バーボンを熟成させるのに使った樽を使えば、

スコッチの味にバーボンの風味が付きます。

同様にシェリー樽、ポートワイン樽、

中にはボルドー赤ワイン樽で

熟成させるものもあります。



冒頭のボウモアも樽出しのでしたが、

やはりパンチが強く美味しいです。


「あぁ、その銘柄飲んだことある」と言っても、

その銘柄の一面を

見たことある程度だったりします。


違う銘柄の生まれの異なるスコッチを飲むのも

楽しみの広がり、

同じ銘柄の育ちの異なるのを飲むのも

楽しみの奥行き。



今夜は好みのスコッチで

グラスを合わせませんか?