同名の映画があります。


ハリソン・フォード主演の

「ジャック・ライアン」シリーズの第三弾映画です。


なお同シリーズは

『レッド・オクトーバーを追え』

『パトリオット・ゲーム』です。


この「ジャック・ライアン」シリーズは

CIA本部にまで出入り出来る

トム・クランシーという作家のヒット作で、

小説では主人公は大統領にまで登りますし、

日米は開戦しちゃってます・・・


彼の小説がCIAに対して好意的であるため、

CIAの方でも

積極的に情報を提供してくれるようです。


CIA分析官ジャック・ライアン小説の

元情報を取れる、

CIAを好意的に宣伝してくれる。

ウィン・ウィンの関係なんでしょうね。



この『今そこにある危機』ですが、

英語では『Clear and Present Danger』


この英語、実は

「明白かつ現在の危険」

という正式な邦訳が既に存在します。


1917年にアメリカで制定された防諜法を受けて

1919年に逮捕されたシェンクと

アメリカ合衆国との間で戦われた裁判で

出てきた言葉です。



表現の自由は、その表現が国家に対して

「明白かつ現在の危険」を有する場合には

規制される

というのが判決となり、

表現の自由と国益との間で争われる場合の

判例として現在でも登場します。


この古い邦訳を知った上で

『今そこにある危機』という

別の邦訳映画タイトルにしたのかは

分かりませんが、

同じ英語から法律用語と映画タイトルの

二つの日本語が存在します。



現在放送中の「運命の人」、

沖縄返還を巡る

密約報道裁判を追った作品ですが、

これも表現の自由と国益の争い。


毎週見ていますが、

見ながら

「Clear and Present Danger」の

両方を思い出します