1875年は明治8年。


この年アメリカが中心となって

メートル条約が世界的に締結されます。


日本も1885年に加盟し、

尺貫法からメートル法への転換が図られます。


文明開化、西洋化への

流れの一環だと思います。


さて、そのメートル法、

「長さ」「面積」「体積」「質量」を中心に、

様々な場面で用いられます。


メートル法の分かりやすさは

10進法というところだと思います。



尺貫法ですと、

一寸法師の一寸は約3センチ。


10寸で1尺ですが

6尺で1間

60間で1町

36町で1里と、

もう単位の基準を覚えるだけで大変です。


体積は10合で1升、10升で1斗、

10斗で1石と分かりやすいですけどね。



一方のメートル法、基準の1メートルに対して、

1000分割で「ミリ」

100分割で「センチ」

10分割で「デシ」

1000集まると「キロ」となります。


水分のリットルや重さのグラム、

面積の平方メートルやヘクタールなどでも

同様の法則で使われます。


なお、メートル条約の提唱国アメリカは

今でもポンド・ヤード法ですけどね(><)

あの国ってホント独自路線です・・・。

世界がサッカーかラグビーの「フットボール」の中、

「アメリカン・フットボール」ですしね(苦笑)



そんな10進法、

「一・十・百・千・万」と日本人の単位は進みますが、

この「万」が実は曲者。


メートル法では1000で単位が変わりますし、

英語では数字やお金の数え方もその他の単位も

この1000で変わっていくんです。


「一=One」

「十=Ten」

「百=Hundred」

「千=Thousand」の次は

「万=Ten Thousand」になります。


以降日本語ですと

「万」の単位で数字が動き「億」「兆」となりますが、

英語では「百万=Million」

それが1000個あつまる10億で「Billion」と

明らかに単位が日本語と英語でずれていくんです。


    日本     英語

千   千      Thousand

万   万      Thousand×10

十万  万×10   Thousand×100

百万  万×100  Million

千万  万×1000  Million×10

億   億      Million×100

十億  億×10   Billion


これ、ただ計算すれば良いだけの話ですが、

資料収集などで日米比較などをやる時に、

面倒だったりするんですよね・・・