昨日より、
ナイショさん、じゅんさん、Hisa-P♪さん
みーまさん、美月さん、桔梗さん、momoさんより
素敵なプレゼントを頂きました(^^)
本当にありがとうございます!!
さて、
「いつのまにか変わってる地理・歴史の教科書」
という本を書いています。
主要な高校の教科書で、
70年代からの
表記の移り変わりを記した本ですが、
今年は小学校の教科書が色々と変わりました。
それらの最新教科書を見てみると、
高校の教科書の内容と、
全然違っていたりします。
現在、歴史教科書を巡る話で有名なのは
鎌倉幕府が「1192(いいくに)」から
変わりつつあるという話。
詳しくは私の本を読んで頂けたらと思いますが、
鎌倉幕府の「成立」を
どこの時点に置くかという解釈の違いによって、
1180年論から1192年論まで様々あります。
その中で、
壇ノ浦で平家が滅亡した1185年
という説が強くなっており、
年表で鎌倉時代の開始を
1192年とする高校教科書は減ったのですが、
小学校の教科書ですと
多くは1192年から始まります。
小学校教科書では統一的な1192年も、
高校になると1185年を鎌倉幕府成立とするA社、
1192年とするB社など、記述が分かれます。
さらに、江戸幕府に対しては
征夷大将軍=幕府成立として
1603年で小学校も高校も統一的ですが、
室町幕府となると
征夷大将軍任命の1338年なのか、
御成敗式目の1336年なのか
教科書の表記が揺らぎます。
これでは何をもって幕府成立とするのか、
小学生にも高校生にも説明出来ません。
私は征夷大将軍任命で幕府成立とすれば
誰にでも分かりやすいと思うのですが、
学会の意地や学者のプライドが
様々な表記を
教科書に反映されるのでしょう・・・。
また、高校教科書では
厩戸皇子となっている人物は聖徳太子、
ヤマト王権と記される政権は大和朝廷と
小学校と高校の教科書には
大きな違いがあります。
私は聖徳太子、大和朝廷が
分かりやすいと思いますけどねぇ。
大学レベルの解釈論が教育を左右し、
小中で学んだ内容が
高校から突然変わるってどうなんでしょう?
そんなだから日本史を選択する
学生が減るんだと思いますが、
それを嘆く大学教授の方々・・・
自業自得のような気もしますが・・・