『トップ・ガン』の

アイスマンを演じたヴァル・キルマー、

彼らは米海軍航空隊の人たちと

実際に交わり、役作りを行いますが、


「戦闘機パイロットほどエゴな奴はいない」


と語ります。


戦闘機パイロットは自分こそが一番!!

と信じて疑わない人種ですし、

そうでなければ出来ない仕事ですから

彼の感想は、正しいと思います(笑)



さて、太平洋戦争を描く作品の多くは

兵士や国民の悲哀を描くものが多いですが、

それがこの時代の全てではありません。


上官の命令はお上の命令!!

のような時代でも、

この上官の命令を

簡単に無視するのが戦闘機パイロットたち。


特攻出撃を命じられ、

その命令を完全に無視した

エース級パイロットは数多くいます。


今日死ぬよりも

オレが生きていれば敵機を多く落とせる、

が彼らの理論ですが、

実際そうだなぁ・・・

ということで命令を出した上官も

半ば命令無視を容認します。


個人だけでなく、

君の部隊を特攻部隊に!!

との命令にも、

オレの部隊を特攻に!?嫌です!!

と言い切って

部下から特攻隊員を出さなかった

パイロット士官もいます。


さらに極めつけは

上官と対立し、海軍を辞めますが、

あまりの腕に海軍の方が頼み込んで

復帰してもらうパイロットや、

士官と下士官の待遇差に腹が立ち、

士官の目の前で士官用冷蔵庫に

発砲しちゃうヤンチャなパイロットもいます。



一度車輪が地面を蹴って大空へ舞ったら、

上官も部下も無く、

自分の腕だけがモノをいう

エゴイスト達の「オレの世界」、

腕さえあれば命令も組織も怖くない

人物達の集まりです。


そんなパイロットという人種、

戦争が負けても、地べたや海面を

這い回る連中が負けたのであって、

オレらは負けてない、と思うようです。


日本のパイロット達は太平洋戦争を、

米軍のパイロット達はベトナム戦争を、

自分たちは勝ってたのに!!

と言い、地べたに足を引っ張られた

被害者(笑)としてお互いに認め合い、

日米の空軍同士仲が良いようです。