マティーニをカクテルの王様と呼んで
反対されることは少ない。
そしてこのマティーニは
男性に好まれる傾向があるが、
特にドライ志向が強い。
第二次世界大戦期の
イギリス首相チャーチルに至っては
ドライ・ベルモットのボトルを眺めつつ
ジンを飲んでマティーニと称したと言う
エピソードを持つ。
私は酒に関しては超辛党で、
甘いカクテル・お酒はほぼ飲まない
ドライ志向ですが、マティーニを
限りなくドライにすること=美味しい、
という方程式には賛成しかねます。
好みがドライの場合は
ドライにすることをお薦めしますが、
ただの耳学問や映画の影響で
「ドライマティーニを」
なんて頼んでも、色気も伊達さも出てこない。
ドライ志向ではありますが、
スイートなカクテルに
美味しいものがあるのも知っています。
マティーニは、
ドライ・ジンにドライ・ベルモットを
好みの割合で加えたもの。
シェークかステアか、
作り方にも好みが出ます。
ただ、このドライ・ベルモットを
スイートに変えてみる遊びも面白い。
Gin&Itは
ドライ・ジン30mlに
スイート・ベルモット30mlを
ステアしてカクテルグラスに注いだものです。
甘い恋を語る夜に、
ドライだけを求めるのも無粋というもの。
カクテルの王様もスイートに変身させ、
夜を楽しむのも
バータイムの楽しみの一つです。
甘く歌うNat King Coleの
「Fly me to the moon」などを
流しながら楽しむGin&Itは
スイートな夜を輝かせてくれます♪