大学生の友人が、

居酒屋や自宅での缶で飲む物を

お酒として捉えていたので、

「バーに行け、バーに」と諭したら、

大学生はお金が無いし、

バーも知らないし、と返ってきた。


思えば、私が大学時代も、

周囲の友人と

同じような話をしたことがある。



私が友人をバーに連れて行くと、

緊張してガチガチ、

翌日大学でバーに行ったと

友人は自慢してました(笑)

そして私は大人の世界を知る

伝説の男に祭り上げられます(苦笑)



で、皆お金が無いから、

と言うのですが、

居酒屋で大騒ぎしていたら、

バーでの1、2杯くらいの出費にはなるので、

要はどこに自分の「遊び」を設定するかだけ、

お金の問題じゃありません。




二十歳になった頃、

もうスーツに開襟シャツ、夜でもサングラスで

銀座を一人で歩いていました。


でも、ただの生意気盛りで

何を知っている訳でも無く、

お店に自由に入れるお金が

ある訳でもない(今もですが・・・)


店には入れなくても銀座を知ろうと、

あらゆる道を歩いて、路地裏も全部入ります。



路地裏を知ってこそ銀座を知ったと言える。



当時はそんなことが言われてました。



ある日、銀座の名門バー「ルパン」を発見します。

昭和3年に創業され、太宰治や泉鏡花などの

文豪が足繁く通ったことでも有名です。


路地裏にあるルパンの扉は重厚で、

初めて一人で開けるのには

やはり少し躊躇しました。


二十歳で開けたあの扉の重さ、

今思えば大人への扉かなぁと思います(^^)



バーの扉を一人で初めて開けた時、

覚えてますか?