高校時代、

拳と拳を思いっきり殴りあうのが

マッチョなA君を中心に

流行っていましたが、

日系の塾を中心とした日本人社会で

ちょっと流行っていたのが

お腹を正拳突きで殴るというもの。


一人が肩幅に足を開いて立ち、

もう1人が丁度手を伸ばした距離に

相手のお腹が来る位置に

同じく肩幅に足を開いて立ち、殴る。

今度は攻守を変えてお腹を殴る。


腹筋が鍛えられている人は痛くないので、

「漢」を示すには丁度良いらしく

結構あちらこちらでやっている様子。


そんな塾の夏休みの集中授業、

我が高校も日本人が少ないのですが、

日本人が少ない学校に通う男子にとって、

同学年の日本人の女の子を見るのは

塾くらいなので、

夢のような時間となります(笑)


そんな中、

私はある男子にこの正拳突き合戦を

やろうと申し込まれます。


いつも何でも言うことを聞かせられる

子分にしてる子を

引き連れて歩いていますので、

それなりに悪を気取ったりする奴。

彼の学校も日本人はその子分程度なので、

女の子の前で良い所を見せようと、

傍から見ても過剰なくらい張り切ります。


塾に通う女の子を総動員して

自分の勇士を見せようと誘ったり、

子分に誘わせたり。


で、彼にとっては都合が良く

多くの女の子が集まってきました。


順番はまず彼が私のお腹を殴ることに。


やろうと言われてから、

女の子誘ったり、

大口叩いたりで

散々待たされた結果の正拳は・・・



「いくぞ~」



ペチッ・・・



なんか蚊でもいたのを潰してくれた?

程度の威力の感覚が

お腹にあったか、無かったか。


女子は唖然、男子は失笑。

やられた私もどうしてよいやら(苦笑)


まぁ、その後の展開は、

数分後に彼がお腹を抱えて丸くなり、

数日後には女子だけでなく

「元」子分にまで馬鹿にされてしまう存在に。


その後も遊び仲間でしたが

序列が最下位になりましたとさ。