徳川斉昭公の伝記「徳川斉昭ー不確実な時代に生きてー」が発刊されました。

著者である、茨城県立歴史館特任研究員の永井博先生によると、これまで斉昭公についてのまとまった伝記がなく、大河ドラマなどでのドラマ棚の描かれ方でも「頑迷固陋な攘夷論者」という一面的な姿が強調されてきましたが、欧米列強の脅威からわが国の独立を守ろうと努力をした公の姿は、今日のわが国のありようの中で再評価されるべきものであるとのこと。

また、「国の船印(国旗)に日の丸を採用することを決定づけた」ことや、「弘道館と偕楽園が全国的に類を見ないと見ない唯一無二の構想と空間設計のもとに造られたもの」、「水戸八景など、今日の観光資源となるものを多く残していること」など、これを生かすために、まずは斉昭公のイメージアップを図る必要性があると考え、その第一歩として本書をまとめらたそうです。

強く豊かな国づくり、人づくりのために、グローバルな視野とマルチな才能、強烈なリーダーシップを発揮してきた、斉昭公の様々な功績や実績が正しく評価されるよう、そのための布石として、多くの方に、特に県内の方に読んでいただきたいと思います!
永井先生、ありがとうございました。